海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

カーン再び

と言う事で、今日明日と神戸で実験。もう使わないと思っていたカーンを野外で使おうと言う。捕食者刺激がクモのパッチ移動を促進するのか抑制するのかを確かめるのが目的。早起きして神戸へ。U丸さんに駅で拾ってもらい大学へ。お手伝いしてくれるU丸さんの学生を拾って六甲裏手のフィールドへ出向き、実験対象のクモを探し始める。見つかると、網の大きさを測って枠糸の付着場所にビニルテープでマークをする。で、私が用意したビニルテープを出すと、なんだか粘着物質が溶け出してて全体がベチャベチャしてとってもイヤ。つらつら思い返すに、このビニルテープは野外調査用に長崎時代の最後の頃に買って、以来東京では使わなかったわけだから、8年以上部屋にほかっておいたもの。そりゃヘタって使えんわ。しょうがないのでU丸さんに補給を頼み、私がクモ探索及び網サイズ測定。学生さんがスクリプターとかしてくれるのでとっても楽。一人だと、ボイスレコーダーに測定値を吹き込んで後から起こすのだけど、それでもレコーダーの操作に片手が必要で、変な場所の網を調べるのに、手で体を支えなきゃいけないような所だと大変に苦労するのだけど、それが無いのはとっても助かる。で、30個体弱発見した所で、操作群と対照群に分けてカーン。これもみんなで手分けするので、作業量が少なくなってラクチン。15分に1回、全部で五回の刺激を与えるのだけど、各回の間に余裕の時間が発生する。調査場所は良い場所で、いろんな種類のクモが見られるので、カンカンの間に解説すると、身を乗り出して聞いてくれるので、こっちも嬉しくなると言う。と言う事で、退屈なカンカンも余裕で乗り切り午前中に作業は終了。涼しかったし、こんなに快適な夏の野外調査があったでしょうか。喋りながらの作業で、やっているとこんな解析方もあるかも、というアイデアまで得て、一人じゃないって素晴らしい。で、麓に降りてくると猛烈に暑い。うーんここしばらく続いたあまり夏らしくない気候もこれで終わりなのだろうか。勘弁して欲しい。ともかく、ピザ屋さんでみんなにお昼をおごるともう二時半。ウチに帰ってくるともう夕方なので、今日の仕事はオシマイ。後はjQueryの勉強続きなど。なんか優雅。