海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

お休み終了

実は二週間前に、懸案だった足の裏のほくろを取ってもらった。小規模ながら手術だ。体にメスを入れられるのは、子供の頃にお尻に刺さった竹のささくれを抜いて5針縫って以来。入院の経験もないし、つまり、もう始まる前は怖くて怖くて潰れそう。

で、普通の診察室で、ベッドにうつぶせに寝かされて、看護婦さんに血圧を測ってもらいながら「もし、途中で痛かったら言ってくださいね。麻酔を打ち増ししますから。我慢するだけ損なんで」とか言われる。それって、つまり麻酔の効きが悪いのに切り刻まれる可能性があるって事?と、もう爆縮寸前の私。血圧も上がります。

で、お医者さん登場。「今から麻酔打ちます。液が入る時、ちょっと痛いですから我慢してくださいねー」チクッ。

っていうか、ぎゃー!、これって全然ちょっとじゃ、、「今から液入りまーす」、げ、ぅ#%^!fろ、ぎえーーーーーー、いったーーーーーーーい。思えば、これまで麻酔打たれたのって、その子供の時のささくれ抜きの時だけで、その時はささくれが刺さった痛みで感覚が麻痺してたのか、麻酔の痛みって全く感じなかったものだ。なのですっかり油断していた。たかが注射でこんなに痛いって知らなかったよ。それとも、子供の時打たれたのはお尻だったのだけど、今回の足の裏はそれよりはるかに敏感だってことなのかなあ。ともかく、こんなのを打ち増すなんてまっぴらごめんじゃわい>看護婦さん。ああ、そういえば、一年半ほど前に虫歯を治療する時に、「麻酔打ちますか?」って言われて、何となく怖くて断ったの正解だぞー。

って思っていると、すーって感覚が無くなっていった。すごいな麻酔。でもまだ液の注入は続いているらしく「痛いですかー?」とか聞かれている。「あー、いえいえ、もう全然平気です」と答えていると、「ハイ、じゃあもう後は痛くないですよー」と言われる。後は、切られたり縫われたりするのを麻酔の効力外の部分に伝わる感覚で感じながら(うつぶせだから何されてるかは見えない)、10分くらいで終了。

あーいやしかし、痛かったのは麻酔の時だけだけど、終わってみると、なんかそのおかげで、なぜか体中が活性化しているような感覚を持ったのよね。これって、まさか苦痛が悦びに変わってるって事?

閑話休題。取ったほくろは土踏まずの中だったので、しばらくは傷口が開かないよう、かかとと親指の根元だけを使って歩けとお医者さん。やってみると、そんなに難しくない。歩いても痛くない。麻酔が効いているから当たり前だ。で、ヨメサンに車で連れ帰ってもらってからゴロゴロ横になって、そろそろ麻酔も切れてる時間だけど、やっぱり痛くない。なんだい楽勝?と思いながら、晩ご飯と言われたので起き上がると傷口がうずきだしてくる。横になっているうちは良いけど、体を起こすと血が下がるからかしらね。

翌日は病院で傷口の様子を診察。上手く塞がっているとの事で、この生活を抜糸まで二週間続けてね、と言われる。うーん、初日は麻酔の効果で歩けてたけど、今日は歩くとピリピリしたり痛いんだけど。。ホントにゆっくりしか歩けない。。。こんなの二週間って、普通の仕事してたらどうなっちゃうんだろう?というのが感想。最初は、二週間ほど前に手術しようって話だったけれど、講義が残っている時にやらなくってよかったよ

その後しばらくは、ヨメサンに大学まで送ってもらう日々。動けないのって、思ったより情けない気持ちになるから、早く元に戻りたいです、と思っていた。

で、今日が抜糸。プチプチやられる。検査の結果も出て、ほくろと思っていたものがやっぱり、ただのほくろであった事も確認。ひょっとして悪性なのでは?という、幼少時からの薄皮一枚ほどの懸念をこれからは感じなくてもすむのであります。とはいえ、ずっと体の一部だったほくろさんには、私の心配性のために取り除かれる事になってしまった事について、申し訳ないと少し思うよ。

というわけで、ゴロゴロの日々も終わり。午後から新幹線で神戸へ。