海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ジイサンがすべき事

トップ校に勤めているのでもない限り、教員としての業務の一つに、まだ子供な学生をまっとうな大人にする、と言う事が含まれるのが悲しいかな今の日本の大学の現実かと思う。で、クラス担任のような役回りも果たしているのだな。とはいえ、こちとらそのためのスキルなど教わった事がないのもまた現実。と言う事で試行錯誤しながらの日々だ。

今日の試行は、8人の学生を連れて映画館に行って(←ココ大事)一緒に映画を見る事。後日、「見た事のない人に、見たくなるように作品の紹介をする」という課題を課した上での観賞会である。他者を意識した表現をする事でオレサマ主義を打破してもらいたいという狙いだ。なんでワシがこんな業務をしているのか?と思うと虚無の淵に落ち込んでしまうけれども、映画鑑賞なら自分を守れるし、というつもりもちょっとある。で、「グラン・トリノ」。ジイサンが唸る話。いや、真面目に言うと、子供をまっとうな大人にする事は、既に大人になっている者の大事な仕事である、という話。極めて繊細かつ語りどころの多い作品であって、上記課題は比較的容易にこなせそうではないかと思う。

終わってから一部有志と飲み会。