海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

チョウの効果

今、ウチの大学はエコキャンパス化に向けて動いているらしい。一方、建物の改築を伴うキャンパス整備計画もあり、その中で崖部に拡がる林を一部切って散策路を通したり崖下の草地を刈って公園みたいにするという話が出てきた。ウチの森はこのへんの街中にあるものとしては珍しく、適度にほっておかれて良い感じになっており、草地は近所の子供たちの虫取りの場なわけで、そこを切り開くなんていったい何がエコキャンパスなんでしょうか?と私には珍しく意見を述べてみたら、じゃあお前どれだけ良い感じかキャンパスの生物相の調査をやれ、と。どこの組織でも口を開くと仕事が降ってくるものである。しかし調査と言われても、この狭いキャンパスのこと、どんなものがいるかは大体わかっていて、それに基づいて「良い感じ」と言っているわけなんだがなあ。というか、「調査やってます」というのをエコキャンパスに向けたアピールにしたいようなので、私のボヤキはすれ違いぎみとも言える。

というわけで、今日は職員さん学生さんのボランティア15人ほどが集まった。生き物のことをほとんど知らない人達である。どういうことができるかな?と考えて、チョウを採ってもらおうと言うことになった。チョウなら簡単に見つかるし、図鑑の絵合わせでも比較的紛れが少ないし、それに大の大人が虫取り網振り回してぞろぞろ歩くことの学内向け視覚的インパクトは大きいし、だ。結果、一時間ほどで15種捕獲にとどまったのだけど、まあ気温が低く雨も降りそうな天候であまりチョウが飛んでいなかったことを考えると、こんなところだろうか。知らない人には「15種もいるのか」と言ってもらえるし、ヒカゲチョウとか採れたので、ササ刈るとこういうのがいなくなりますよ、とか言えるわけだし。

さて、私は明日から休みをもらいます。5日間ネットの繋がらない場所へ。その間、メールに返事しないとか失礼しますがお許しの程を。