海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

自由自在

今日もS宮さんのところに送り出すためギンメッキゴミグモの採集。経験的に言うと、このあたりではギンメッキは竹林に多くて、京都の西の方は竹取物語の場所でもあって、ギンメッキウハウハなのかと言うと必ずしもさにあらず。あんまりキレイに整備されているところだと竹間の距離が長過ぎるのか、それとも何か薬を使っているのか知らないけど、ギンメッキは見つからない。むしろ適度に荒れていて蚊がワンワン飛んでいるようなところに多いのであるな。そもそもキレイに整備されているところは電気柵で囲まれていて入れなかったりする。と言う事で、意外と採りやすい林はどこにでもあると言うわけではない。で、いつもウチから6kmほど離れたところに採りに行っているわけだけど、前回の採集は二週間前。前任校のキャンパスなら5日も間をあければ、また採集できたものだけど、ここでは様子が違うかもしれない。もし採れなかったら、近くの林を丁寧に見て回らなきゃいけないと思って、それなら車よりも機動力のある自転車の方が便利かと思って、午後から大雨の天気予報が気になったけれども、チャリチャリ出かける。近道で裏通りを通ってみたらアップダウンが激しくて消耗するものの、無事目的地について、長崎から帰ってきた個体を放して、探し始めるものの、やっぱりあんまり見つからない。困ったなと思っているうちに、雨の音がし始める。まだ林床まで滴は落ちてはこないけど、音を聞く限り結構な振りの様子。この林でクモを採るのをあきらめて、林縁まで出てくると、ザーザー来ている。あちゃ困ったぞ。今から周辺を自転車でウロウロするつもりだし、そもそも家まで帰るのに30分もかかるので、これじゃあずぶ濡れになっちゃう。と思って、これはもうナンダパワー発揮するしかない、と、西の空見て念を送ったらば、2-3分で雨脚が弱まってくるじゃないか。しめしめ。とりあえず移動じゃわい、と林から出ると雨は止む。ありがたく次の林に移動すると、またポツポツ来る。だけど、その林を探索しているうちにまた雨は止み、その後、林を貫く車道に出て、道沿いで必要数を採集し終わるまでは一滴も落ちてこず。ウチに辿り着いてから、ザーザー降り出すと言う、なんかもう達成感ありまくりの午前を過ごす。しかし、どうでもいいけど、やっぱり自分の足で回らないと調査地のホントの事はわからんね。Googleマップでどのへんに竹林があるか一応調べてから行ったけれども、林の荒れ具合の細かい分布までは衛星写真じゃわからんもんなあ。