海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

遊んだ記録

週末ほとんどじっとしていたにも関わらず疲労したので今日はオンデマンド動画を作るのと連載の打ち合わせをするのとオンライン研究会を聞くことの3つだけを目標にして、それが終わったので「僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回」を読む。随分前にいただいていたのだけど、なかなかまとまった時間が取れなくて積ん読状態だったのをやっと読んだのである。閉じ込められて近くの生命に気がついた話。私、去年森田さんに誘われて虫捕りしたり木工したり落ち葉堆肥積んだり切り返ししたりしてたのだけど、彼がどうしてそういうことをしていたのかが書かれていて、そうかそういう思考の流れの中で、ああなってたのか、ということが色々と腑に落ちたのである。っていうか、森田さんがコロナで虫や植物を眺めたり土と関わりだしたりするというのは、私みたいにコロナ禍でもほとんど生活が変わらず、むしろオンライン授業で大学行かなくても良くなって、それ以前の生活をより純化できて幸せだった人としては、そうだろうそうだろう、と思うのよね。いや、温暖化対策とかパンデミックのために、人の経験できる世界が空間的には縮小を余儀なくされるわけだけど、それって別に貧しくなるわけでもなんでもなくって、空間的には小さくなる世界でも、そこは十分複雑で一生かかっても味わい尽くせないほど豊かなのだから、そこに目を向けていけば良いやんね、というのはまったくその通り。そもそも生き物屋は昔からそのことを知っている。ここで不思議なのは、生き物屋の多くがこれまでそれをうまく伝えられなかったことで、あれは一体なんなんだろうね。やっぱ内向きすぎたのかね。まあともかく、だからこそその素晴らしさを情感もって描く本書は価値があると思うのよ。ちなみに私も何度か登場しておるのです。