海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

だから教室はいらない

祝日授業。毎度のことだが腹たつわー。で、粛々やって終わって研究室に戻ると学生が2人。今、勤務先では来年の研究室配属期間で、私のところは希望者に面接を課しているので、そのために来たとのこと。面接と言っても、選抜をかけるためではなく、基本文系の所属先で私のところで卒論するには特殊なことが要求されるので、そのことを説明するためのもの。で、今日来た2人はどういう特殊性があるか大体わかっている人たちなので、「あー、別に緊張しなくても君たちには形だけだから」みたいなことを言う。すると「じゃあもう1人いるから呼んできます」といって、結局3人でお話しした。で、「うちは特殊でしょ。虫のことやりたいって人ほとんどいないのが例年なので、今年いきなり3人も面接になってビックリだわ」みたいな話をする。なにせ、一応学生全体への説明としては「できるだけ早く面接に来てください」とお願いしていて、でも実際には締め切り直前に希望が殺到することがほとんどだというのに、実は今日はまだ正式には配属期間が始まってもいないのであるよ。こんなに前のめりな年は初めてなんだよ。ところが学生はキョトンとしている。だって私たち、生き物のこと好きなんですもの、先生何言ってるの?みたいな感じ。で、私はピンと来たわけ。彼女らはまだ2回生(私のところでは3年生から研究室配属になる)。これまでの学生生活の大半をオンライン下で過ごした人たちだ。つまり学生間のつながりが薄い世代。ひょっとして「あそこ行くと虫でしょ。やだー」みたいな多数派の影響に晒されず、同化されないが故に興味の多様性が維持され続けているのではないか?