海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

水はどこへいった?

一昨日電子レンジが壊れた。これはヨメサンが学生の時から使っていたものであって、修理の部品ももうないとのこと。と言うことで新しいものを買う事に。さて問題は何を、である。壊れたレンジの寿命から考えて、今回買うものは今後10年以上にわたって使い続けるものになるはず。うかつに使い勝手の悪いものを買うわけにいかない。

で、問題の焦点となったのがヘルシオ。いわゆる水で焼くオーブンだ。その先進性と調理法に伴う減塩減カロリー効果についての評判は聞くところであるけれども、元来コンサバな私としては新技術には必ず落とし穴があるはずとの思いを拭いきれない。だいたい、いくら高熱だからと言って水蒸気をぶつけてどうしてさらっと仕上がるのか、どうにも理解できない。なので私としては旧来の方式に水蒸気もできますよ、という東芝やパナの製品に心引かれる。しかしながら、ヨメサンが店員の説明に参ってしまった。水蒸気を充満させて酸素を追いだすのでビタミンやら油が酸化しなくてさらにヘルシー、というのが肝で、これはヘルシオだけの特徴なんだそうだ。

私的には不安もあるけれども、ここはやはり一番の使い手のヨメサンの言う事を聞くべきであろう。と言うことで型落ちの展示品を新型の半額以下の値段でヘルシオ購入。で、早速ヨメサンが鳥の唐揚げを作る。といっても、衣を付けてオーブンに入れてスイッチを入れるだけ。何かおかしい。「揚げる」というのは、高温の油の中に食材を入れる調理法のはずだ、そうでないものを「揚げる」と呼んではいけないのではないか?とヨメサンに訴えるが、そのような実存的疑問は夕方の台所に最も不向きなものである。とか何とか言っているうちに唐揚げなるものができ上がる。不思議なことに、ちゃんと表面はカリッと仕上がっているのだけど、やっぱりこれを唐揚げと呼ぶのはおかしい。なんと言っても味が違う。やっぱり油は美味さの重要な要素の一つだということを再確認する。

で、もう一つ不思議なことだけれども、調理の途中でヨメサンがオーブンのフタを開けたそうな。ウォーターオーブンの原理の説明を聞くと、そういうことをしたら中から高温の水蒸気がもわって出てきそうなものだけれども、そうではなかったらしい。どうしてなんだろう?