海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

白銀のマーライオン

昨日の朝は早起きだったので、夜は早めに床についた。すると日が変わって今日の0時30分頃、ヨメサンの「お父さん、起きて!」という声で目が覚めた。見ると、隣のベッドで上の子がマーライオン。そう言われれば、どうも昨日は食べっぷりが悪いなと思っていたのである。常宿であるところのホテルの夜はバイキングで、上の子は毎度メロンを20個くらい取ってくるところ、昨日は5個しか取ってこず、そのうち2個を「もうお腹いっぱい」といって私にくれたのだな。親としては、その段階で異常に気がつくべきであった。。。いや、そんなことを考えている場合ではない。これは典型的な嘔吐下痢。ノロの可能性大有りで、まず第一に優先すべきは吐瀉物の処理。で、私がすえた匂いのもとを片づけ、ヨメサンが子供の服を脱がせシャワーで洗う。そしてフロントに電話したわけだけど、宿直だろう係の人は替えのシーツを持ってくるばかり。汚れたものは部屋の隅にでも置いとけと指示されるが、ノロは吐瀉物が乾燥したものから感染する事もあるはず。それに、そもそもそんなすえた匂いのもとを部屋の中に置いておきたくないわけで、どこかもうちょっとちゃんとした場所に置いておけないだろうか?と尋ねてみると、廊下のすぐ裏にバックヤードがあるからそこに、と言われる。なんか係の人の対応があんまり危機感が無くって、大丈夫かいなと思いつつ、まあ言われた通りにして、次に指紋のヒダの奥まで洗い流そうという勢いで手洗い。残るは、ドアノブとか便座とかだが、、と、ふと最近学校とか人の集まるところによく置いてある消毒液が、ここのダイニングの入り口にもおいてあった事を思い出す。あれはてっきりアリバイ作りのためだと思っていたけど、こんな時に役立つとは!と言う事で、寝静まった館内を消毒液を調達しに行く私一人。もうありとあらゆるところに消毒液を吹きかけまくってから床につく。

朝、「でも良く考えたら下痢してないねーひょっとしてノロじゃないのかもねー」などとヨメサンと話す。これは、ノロであって欲しくない、という願望の現れであって、もしノロだったら、これまでの経験上こちらも感染するのは必定で、あの辛い吐き気とひどい下痢にまた襲われるなんて考えるだに恐ろしい。しかし一昨年昨年と続けてやられているこの病気、二度ある事は三度あるはず。いや、三度目の正直の謂もあるはず。でも決してチャレンジしたわけじゃないし、とグジグジ思い悩む。悩んだって何の解決にもならないのだけど、それくらいノロを怖れているってことですよ。っていうか、この恐怖感だけで身体を壊しそう。

ノロじゃないのかもと期待する理由には、上の子がケロッと元気な事もある。なんだかベッドでぴょんぴょん跳ねていたりするくらいだ。とはいえ、午前中は様子を見てと言う事でヨメサンと留守番してもらって、ぶーちんと私でスキーに。今回二泊三日にしていて良かったよ。これでチェックアウトとか言われたら困っちゃう。

で、昼に様子を見に部屋に戻ってきたら、ヨメサンが「下痢が始まった。。。」絶望の淵に突き落とされる私。とはいえやっぱり上の子は元気。気分も良くなってきたのでスキーしたいと言いだす。お腹も空いたと言われて、確かに昨日の夜に食べたものを吐いてそれから何も食べてないんだから辛いわなと思って、うどんなら食べられるかもとゲレ食に連れ出す。旅先で病気になると食べ物に苦労するなあ。で、食べると更に元気になる上の子、スキーまで始める。で、夜には固い便まででて、どうやら回復した様子。直るのに一日もかかっていない。奇跡の復活である。ともかくは一安心。

だけどだからといって感染の危機が去ったわけではない。これまでの経験でも子供は比較的症状が軽かったのに私は二日ほども起き上がれなくなったものだ。と言う事で、晩ご飯に食べる1口1口が、明日の私の嘔吐の燃料になるのか、と思うと、いかなバイキングと言えども食べた気がしない。はっ。バイキングって語の中にはバイキンが含まれている。縁起ワルー。