海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

低温注意

そして朝。この腹部に感じる膨満感。。。いやまだこの段階ではノロとは言い切れない。ノロだったら帰りのクルマは誰が運転すると言うのだろうか。今日は一日冬型で雪の予報が出ていると言うのに、ヨメサンに雪道は運転させられない(実際は降らなかったけど)。私がノロになるわけに行かない。この膨満感が吐き気に変わるなんてあるはずないじゃないか。。。かといって燃料になるかもしれないものを供給するのも愚かなわけで、朝ご飯をヨーグルトとコーンフレーク一口ずつのみにして、部屋に戻るとついに吐き気がやってきた。そして下痢。ここまで来ると認めざるを得ない。三年連続のノロだー。布団に倒れ込む。うー、昨日は盛大に降って今日は絶好の新雪日和なのに。とか、テレビで山中教授が高校生に成功について語るという番組をやっていて、私なら誰かこのノロウィルスを撲滅してくれた人に一番にノーベル賞をあげるのに、とか頭の中はグルグル。こんなに感染力が強くて毎年ひどい目に遭うものなあ。それにしても、ノロにやられる時は必ず子供経由で、それってのは親が吐瀉物の処理をするからなのだろうけど、逆に言うと吐瀉物に触らなければ滅多な事で感染しないって事かと思う。なのに子供はどこからかもらってくる。子供は大人より感染しやすかったりするのだろうか?でも自分が子供の時って、嘔吐下痢に自分がなったりまわりの大人がバタバタ倒れたりってあんまりなかったような。。。

ともかく、今日はチェックアウトの日。10時には部屋を追い出される。病気だからと言って許してくれないのがホテルの論理だ。使うなら料金をお払いください。実際、ヨメサンがチェックアウトした時に、隣のお客さんもお連れが病気になったらしく、そういう事を言われていたらしい。

仕方がないのでゲレンデに立つ。冷たい空気に触れると少しピンとしてくるのは性と言えようか。しかしもう新雪はあらかた滑り尽くされていて、そもそもホンの小さなギャップを越えた時のショックだけでも胃の腑がでんぐり返りそうな危険な状態ではやはり辛い。何本か滑ってこりゃダメだとホテルに撤退。小一時間ほどロビーで横になって過ごす。そして昼過ぎ。いよいよかとトイレに駆け込みゲボっとやる。朝ほとんど食べなかったので弾が無く、空気だけしか吐きだせなかったのだけれど、これが出たらアラ不思議。気分の悪いのがすっかり無くなった。まさかの復活でその後リフトが止るまで滑りつづけたと言う。上の子の回復も早かったし、今年のノロは非力よのう。

それにしても今日は寒いのである。朝は氷点下10度くらいだったそうな。昼間はともかく、滑り終わる頃はすっかり日も落ち、再び寒くなって、上がってさあ帰ろうとブーツのバックルを外そうとするともう手の感覚がない。スキーが終わると緊張が解けるのか、歩こうとするとフラフラするし、これはやばいとホテルの温泉で体を温める。しかしこれが長い間入ったつもりだったのだけど、湯から上がるとまた手が冷たくなっていくのだな。朝昼と食べていないから燃料切れで体温維持機能が不調になっているのかしらん。これは何か食べねばならない。私の状態では脂っこい食事はありえないけど、ひょっとして中華粥とかあるかもしれないし、家族が行きたがるのでいつもの白馬飯店へ。お粥はなかった。。。代わりに豆腐とエビの煮物を頼んで、豆腐だけ食べたと言う。そしたら手のぬくもりが戻ってきた。ああ、人間は本当に機械なんだなあと改めて感じ入る。と言う事で、帰りもヨメサンに頼る事なく一人で運転して、白馬駅から3時間20分で帰ってくる。新記録。

どうでもいいけど、三日間ウォッシャー液が凍りついたままで使えず、もし帰りに雪が降っていて泥跳ねで窓が汚れる状況だったらどうなっていたことかと考えるだに恐ろしい。水で薄めてなんかいないはずなのになあ。それほど寒かったって事だろうか。確かに、東京までもずっと寒くてボンネットや屋根の上に雪を乗せたまま家に着いたのであった。