海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

本番

学会最終日、午後にやっと自意識的には自分の本職であるところの研究発表がある。なのにあろうことか、午前中に自分の大学でお仕事があるのですよ。泣く泣く出かけて、暗くなる話を聞く。またあれやらされるのか。しょんぼり。なんか話が違う。いや、こんな暗くなっていては午後の発表に差し障りがあるので、気を取り直さなきゃいけないわけだけど、今日はヨメサンが参加している昔の友達に会うと言うので、一緒に会場に行く事になっていて、かつ最終日で夜の予定もないので車で行くわけだな。という事で、京都駅で友達への貢ぎ物を買ったヨメサンと合流して一号線を東に。車を運転しながらヨメサンに訴えているうちに、だんだん気が晴れてくる。助かるなあ。大津から瀬田まで一号線が混雑との報なので、大津から一区間だけ高速に乗り、12時に会場到着。ご飯を食べて、別の某学会に関する書類を西の方に届けてもらう人を探して、やっと自分の発表に。最終日の午後も半ば、ポスター発表もないので、だいぶんと人が減っている中での舞台だ。とはいえ私的には、この学会での久しぶりの口頭発表(ひょっとして99年以来じゃないか?)で、いや?あれ?でもあんまり緊張していないぞ。おかしいなあ。という事で、発表に臨み、いつもなら時間ギリギリまで喋るところ、12分ピッタリで終わらせ、質問も3つもいただいて、なかなか上手く喋れました。っていうか、最近オレできる人じゃなーい?で、問題は次だ。口頭発表の演者と言うのは次の発表の座長を勤めるものであるけれども、次の発表は蚊の個体群動態を齢構造モデルにフィットしてそこに影響する環境要因を抽出するというもので、私とは全く畑違いの分野で、さらに重要な事は英語発表なのだな。シカも日本語話者じゃない。話、理解できるだろうか。。。いや、座長と言うのは、フロアからの質問がないと、自分が何か質問をするのが礼儀であって、まあ日本語の発表なら、適当に何かいえるけれども、英語だとそのへん上手くできるかちょっと不安。なので、アブストラクトを読んであらかじめ一つ質問を用意しておいたわけ。まあでも、フロアから質問があればそれでいいし、そもそも講演が伸びて質問時間が取れないケースもしばしばあって、この手の個体群動態系の発表では経験的にそうなる事が多いと感じているので、何とかなるだろうと思って発表を聞く。演者はラテン系の人なのか、なまりが結構きつくて聞き取りに苦労して、でも何とか理解したところだと私の用意した質問の答はちゃんと話されていて、つまり準備が役に立たないじゃないか。で、発表が終わったところで残りが3分もある。座長的にはやばいっと思ってフロアを振り向くと、元から少なかった聴衆がさらにがた減りしていて、10人ほどしかいない。ひえー、と思ったらば質問の手が上がってホッとする。そこで、そこそこ時間がかかったけれども、やり取りが終わってまだ一分残っていて、これはどうみても次が出てこなそうなので、なんとか聞くべき事をひねり出して、カタコト喋ってみると、演者がちゃんと意をくみ取ってくれてお答えしてくれている間に時間に。ということで、なんとか無事にこなしたけれど、今回英語のお陰でいろいろあった学会だったよ。

そうして忙しかった5日間が終わり。あんまり人の発表が聞けなかったけれども、忙しかったので主観的には充実感だけはあって、楽しかったのであった。知り合いも増えたし。帰りに瀬田駅で東海道線火災の報に接したけれど、その時間西向きは影響を受けておらずY井さんK賀さんと話しながら帰ってきた。次は静岡。