海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

身体検査

というわけで、今日明日と東京(多摩だけど)クモ調査。去年の調査項目に加えて新たな計測を行い、去年の結果の確認と更なる精度アップを図るバージョンアップ版。調査項目が増えてスケジュールがタイト化するわけだけど、昨日の夜に、写真を1種類新たに撮れば、新たな計測法に繋がるかもしれんと言うアイデアを得たので、それも試そうと思うとさらに手数が増えるわけ。という事で、8時台に出発し、行きののぞみ車中で今日明日の作業手順を入念に脳内リハーサル。で、またややこしい事に今日は中央線高架化に伴い昼過ぎから電車が止るわけ。なので13時前には国分寺着。お昼を食べる時間が惜しいので、そのまま古巣のキャンパスへ。なんとか15時までに所定数(去年の64から今年は欲こいて100にアップしているという)採れないかしらんと思っていたのだけれど、結局終わったのは15時半。さすがにエネルギー切れっぽいだるさが体に拡がってくるので、駅に戻って丸井の山水で焼肉。美味い肉は迅速に私を元気にさせてくれる。本店のにいちゃんがいて、こちらの事を覚えてくれていた様子。ちょっと嬉しい。で、丸井でメモリカードを補充。写真の撮影枚数が増えたので、容量が足らなくなるはずだから。チェックイン他なんのかんのしているうちに16時半頃。スケジュール的に、今日中にクモの背面の写真を撮っておかねばならず、ホテルの部屋での作業なので、光は窓からの自然光に頼る。すなわち暗くなるまでに作業を終えないとまずい。まあ最近は日が落ちるのも遅くなってきたし、まだまだ余裕、と一瞬思ったけれど、良く考えてみればここは東京(多摩だけど)。日没は15分ほど早いのよ。慌てて撮影を始めるわけだけれど、オートで撮ったシャッタースピードが1/60だったのが、次第に遅くなって終盤18時ごろには1/15になっていた。で、焦ったものの、なんとか撮影を終えて、次は身長測定。クモは節足動物だから大人になったら基本成長しないのだけど、たくさん食べると腹部は膨らんでくる。なので、サイズの変化しない堅い部分の長さを測って重さとの回帰を取り、そのズレを見れば、1匹1匹の栄養状態が判ると言う寸法だ。で、今回はノギスで脛節を、覆面の写真から頭胸幅を測ろうと言う目論見。だけど、やってみるとノギスでギンメッキのようなあまり大きくないクモの、そのまた小さな部分であるところの脛節を測るのは大変。モタモタしながら十数匹測るうちに19時が近づく。いかん。昔の学生と飲みに行く約束があるのだ。中央線が止っているので、国分寺近辺の人中心に集まってくれるという事だったのに、君は世田谷じゃなかったっけ?あなたは高円寺でしょ?という人が複数いて、こんなオッサンのためにわざわざありがたいこってす。考えてみれば、引っ越ししてから何度もこっちに来ているけど、学生と飲むのは初めて。もうオレ教員じゃないし配慮しなきゃいけない事もないのであるよ。昔の所属先の学生と飲むのは気楽でいいなあ。で、まだ計測作業が残っているので22時には必ず退けて帰ってくるぞ、と心に堅く決めて臨んだ場であるけれども、国分寺は人の意志を限りなく溶融させる街であることをすっかり忘れていた。ホテルに戻ったのは結局23時半。泣きそうになりながら計測再開し、27時ごろやっと床につく。