海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

内助の功

授業の無い金曜日だけれども、キレイ好きでウチの中に濡れ落ち葉が散らばっている事に耐えられないヨメサンに追い出されて研究室へ。折角来たからにはここでしかできない作業をすべきであろうと、新たなデータを採るためもう一度処理しなきゃいけない500枚強の写真を前に途方に暮れる今日。知りたいのはクモの腹部の長さと幅なのだけど、いろいろ調べてみると、それは図形のferet diameterを計測して長さとし、その軸に垂直な線分を図形中に引いてその最大値を幅とすればよさそうということがわかる(feret diameterなんて言葉初めて聞いたよ。何事も勉強である事だ)。で、まさにその作業をしてくれるプラグインを見つけたのだな。昨日までやっていた処理の中間段階として腹部だけ切り出した画像を保存していたので(えらいぞ>オレ)、そのファイルを開いてプラグインを適用するだけで計測完了。さらにこれをバッチ処理するプログラムが簡単に書けたので(えらいぞ>ImageJ)、あっという間に500枚強の処理が終わったと言う。ファイルの保存にミスがあってデータがおかしくなっているところがあったので、それをチェックする時間も含めてわずか一時間。ああラクチン。で、ホクホクデータを解析してみたら、昨日ぼんやりとしか見えてこなかったパターンがハッキリクッキリ現れるじゃないですか!キッチリ計測すると見えてくるってことは、それはつまりそのパターンが本当である可能性が高い事を意味するわけで、だとしたらそこから導かれる結論は俄には信じられないものだけれども、ともかくも今年毎月東京に通ってとったデータから得られた初めての興味深いパターンであって、とても嬉しいわけよ。追い出してくれてありがとう>ヨメサン。