海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

顔本様々

朝6時半起床。朝食を挟みつつ、9時過ぎまでクモを腹側から写真撮影。9時半にチェックアウトして、古巣とは中央線を挟んで向かい側にある学芸大に向かう。K野さんの研究室で器具を借りて検鏡と体重測定をさせてもらうのだ。途中、近所のお姉ちゃんとお母さんに会い、10時の待ち合わせにギリギリ間に合う。守衛さんには遠くから声をかけただけ。で、作業は最初一個体の処理に1分かかっていたところが、やりながら効率的な作業手順の工夫に勤しんだ結果(左手でクモを天秤の中に放り込みながら右手で次の計測個体を入れたケースのフタを外すとか、クモを抑える器具からサンプル瓶にクモを移す時、次にクモを抑え込む時にスムーズに作業できるよう、器具をあらかじめ持ち替えておくとか)、後半では一個体40秒ほどの処理時間に向上。何事にもカイゼンの芽はあるという話。12時には多数の感謝の念を置いて学芸大を辞去し、同じマンションだったお友達とバッタリ会ってから、全ての計測を終えたクモを放すため、再び中央線を越えて古巣へ。そしたら、いつの間にやら高架下の工事が終わっていて、以前の踏み切りより手前に南北を貫く道ができているじゃないか。いや、全く気がつかずに踏み切り跡を通ったんだけどさ。で、一応採った場所も記録してあるので、その場所付近で各クモを放し、今回の作業は全て終了。いやーバタバタした。この時点で13時。お昼なので、西国分寺まで足を伸ばして馴染みの回転寿司。こないだは改装のため痛恨の休業だったのだけど、何を改装したのかと思ったらばカウンターを減らしてテーブル席になっていた。土日の夜とかファミリー層で行列必至だったから、正しい判断でしょう。腹も満ちたので国分寺に戻ってホテルに預けた荷物を回収しようと思ったらば、中央線遅れているとの報。今日は終電で帰る予定なのだけど、中央線が遅れて新幹線に乗れない可能性が頭をよぎる。ともかく、国分寺に戻ると14時前。仕事は全て終わっているけど、今日はまだこれからいろいろある。実は昨日の学生との飲み会は、先週ふとfacebookに今回の東京(多摩だけど)調査の予定を書き込んだのがきっかけで実現したのだけど、その書き込みを幼稚園のボランティア仲間であるところのママ友も見ていたのだな。で、私の大好きな副園長先生がこの春退職されていて、たまたま今日、幼稚園ボランティアの親の会による慰労会が夜に組まれていたのであるよ。そこでママ友、これは!と、その旨連絡してくれたというわけ。我が家的には、副園長先生退職の事は聞いていて「じゃあもう会う機会なくなるかなあ」とか言っていたので、そこにこんな機会を与えられたならば何をさておいてもその会には出席しなくちゃならない。なんならもう1泊しようかとも考えたくらいだ(金環食があるので結局は終電帰り)。そうなると午後が時間が開くので、まあじゃあ映画でも見ようかなと思っていたらば、偶然そのタイミングで今度は将棋友達であるところの小学校のパパ友が私をfacebookで発見し友達申請をくれる。そして、そういう事情なら、その空いている時間に対局しようと言う事になる。最初にfacebookに私が書き込んだのが月曜日、学生との飲み会が決まったのが火曜日で、慰労会の連絡が来たのが水曜日。将棋する事になったのが木曜日、という。このトントンと物事が決まっていくスピードよ。っていうか、ひょっとしてオレってリア充でわ?いやfacebookすごいわ。で、ホテルで預かってもらっていた荷物を受け取り、スタバでネットチェックしながら一服しようとしたら、満席で並ぶ。で、ふと前にならんでいた人が振り向くと、話した事はない人だけど、やっぱり幼稚園で同級だったお母さんだった。先方、「なんであなたこんなところに」という顔で目を白黒させるので、事情を説明する。っていうか、ホントにここでは、イヌもあるけば知り合いに当たる状態である。そんなこんなでパパ友のウチにつき、対局開始。居飛車戦の一局目は、9筋を攻められていいところなくあっさり敗北。どうも自分は振り飛車の方が得意っぽいことが自覚されたので、二局目は振ってみる。だけど最初の方でミスをして、角交換を強いられる。しかし転んでもただでは起きないわけで、その角を使って上手く相手の飛車の封じ込めに成功。しめしめと思っていると、逆に角頭を攻められ殺されかける。これはまずいと飛銀の交換に打って出て、その隙に角を逃がし、ついでに香車と桂馬を獲得。その過程で封じ込めた飛車に成り込まれてしまったけれど、こちらはかっちり美濃囲いだったので当面の危機ではないという状況。とりあえずこちらも成り込んだ馬を引いて、守備が崩れていたパパ友を攻撃、さらに守り駒をひきはがすために馬もさばく。結果、こちらは大駒を全て失ったけれど、手駒はふんだんにあり、相手玉は孤立していて、陣内にはこちらのと金がいる、という状況。ここから両者の手に汗握る攻防で1時間半ほどの熱戦となる。最終的には私が寄せを読み切れずに負けてしまったけれども、こんな丁々発止の将棋を指せたら満足です。で、夕方になったのでパパ友に車で送ってもらってムサコ。子供も合わせて総勢30名ほどの慰労会。卒園以来一年ぶりにお会いする副園長先生に「このために関西から駆けつけました!」とシレッと言ってみたり。この面子はfacebook率が高くて日頃から交流は密だし、3月の末にも宴会してるし、なんかちっとも離れて住んでる気がしない。で、副園長先生と話し込んでいると、ママ友から「終電やばいよ」と教えてもらって、あと8分じゃないか!慌てておいとまして居酒屋のある3階から階段をドタドタ駆け降りる。で、カメラと三脚の入った重いトランクを抱えて走り出したところで、ポケットの中に万歩計が入っていない事に気がつく。店で一度歩数を見た記憶があるので、忘れた/落したとしたら、店であるのは確実。しかし、今取りに戻ったら間に合わなくなるかも。5秒考えて、やっぱりこれは終電優先!で滑り込む。で、これで落ち着いていてはいけない。上の子の命により、東京駅で舟和の芋ようかんを入手せねばならないのだ。乗り換え案内によると、東京駅での乗り換え時間は10分。モタモタしているヒマはないので、昨日東京についた時に偵察して売り場の場所を確認して、移動距離が最短になるよう列車のドア位置も調べておいたわけ。で、乗り換え案内では快速一本で東京駅までと出ていたはずだけど、三鷹で特快が来るもので、これはと乗り換えたら、思っていたより三分早くついた。のだけど、調べておいた舟和の売り場に行くと、上の子所望のあんこ玉とのセットが売り切れ!お店の人に聞くと他にも売り場はあって、そこにはまだ残っているかもとのこと。ここで、この売り場でも売っている芋ようかんのみを求めてそれでよしとするか、はたまたあくまで上の子の理想を追求するかの判断を迫られる。で、この特快乗り換えで得た3分が、理想追求の決断につながったわけで、教えてもらった店を目指して走る私。だけど二軒目でもやっぱり売り切れで、ここでは芋ようかんのみさえないという。再び、また走り出すか最初の店に戻るかの意思決定を迫られ、コンコルドの誤謬に極めて弱い私は走り出すわけよ。で、三軒目で見つけた!!バンザイ!満足して新幹線のホームに上がり、ヨメサンに電話して「慰労会やってる居酒屋に電話して、万歩計探して確保してもらって」とお願い。こうして新幹線にも間に合ってやっと一息つき、あとはfacebookで遊びながら帰ってくる。京都駅4分の乗り換えも楽勝であることよ。ちなみに、下りは8号車から降りると移動経路を最短に出来ると思われる。で、ヨメサンに駅に迎えに来てもらって、日の変わる前に帰宅。ああ、密度の濃い時間を過ごした二日間であった。ちなみに、万歩計は見つかっていない。