海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

annular eclipse of the heart

昨日終電も使ってヒッシのパッチで帰ってきたのは、今日の日食を家族で見るため。だけど昨日の午後から東京(多摩だけど〉は厚い雲に覆われ、天気予報を見ても太平洋側全面曇り。どう見てもダメっぽい。で、極め付けの悲観主義者であるところの私としてはすっかり絶望してしまい「別に日食なんて、けっ」とかダメージコントロールに入っていたわけだが、起きてみると日が差していて、薄雲は拡がっているけれど、基本は晴れで空の色は大部分青だと言う。すっごーい奇跡だ!どうよオレのこの晴れ男ぶり!とすっかり舞い上がり、昨日まではただ見るだけのつもりだったのが、この奇跡は記録に残さにゃいかんという気持ちに急になって、おあつらえ向きに今ウチには昨日の調査用具の一眼レフがあるじゃないか。これは写真を取るのが私に課せられた使命である事だ。と、慌てて準備。で、今日は小学校が7時に開いて、親も一緒に見ていいよ、という事なので、子供にだけ朝ご飯食べさせて、観察に出かける。で、写真を撮ろうとするのだけど、なかなか上手くいかなくって、こんなことなら練習しておくべきだったと反省。いやどうせダメだろうと思ってたからさ。で、木漏れ日に見える欠けた太陽の形、話には聞いていたけど、本当にそうなるのを見るのは感動するもの。他の影も輪郭がぼやけて手などマンガのキャラのようになって面白し。で、金環食は真っ暗にはならないと聞いていたけど、そのときが近づいてくると見た目にもわかるほど明るさが減るのであるね。スーッと光が減った、と思ったらケリが三羽鳴きながら飛んでいったけど、あれは日食に反応したのだろうかしらん。で、食本番。ウチの観察メガネは減光し過ぎで写真が撮りにくかったので、上の子のお友達に借りて撮らせてもらう。だけど、ウチのあたりは日食中央線から離れているので金環食の時間が1分ほどらしく(私は中央線付近と同じく4-5分あると誤解していた)、その貴重な時間をお友達から奪ってしまった事になる、と後からヨメサンに叱られて、深く深く反省する。本当にごめんなさい。そんなこんなことがあったりして、ともかくも大勢の人と「見れましたねー」「ラッキーでしたねー」と話しあっていると、教頭先生が話しかけてくる。こちらの職を把握されているようで、話をしてみると、長い長いエスカレーターのある某教育大の院で、私の出身研究室の先輩であるところのKさんの指導でバラタナゴとか巻貝の研究をされていたらしい。それならヨメサンも含めてこの三人は広い意味で同門、と盛り上がる。えーっと、という事は私は教頭先生にとってオジ弟子ってことかしらん?で、大変満足してウチに帰ってきて、今日の自分は大学が全学休講なので(別に日食のためではない)、昨日の調査用具の片づけとかしてノンビリするも、上記の件についてヨメサンから何度もいじめられ、金環食のごとく心にぽっかり穴が開いてしまって、、、お後がよろしいようで。

そうするうちに、昨日の慰労会会場であるところの居酒屋から万歩計発見の報。よかったー。