海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

秋の山場

今夜は東京(今回は多摩じゃない)でお座敷。交通費をいただけるので、これに合わせて月齢クモ採集を行えば、底をつきかけている研究費の節約になるじゃないか。ということで、まずは古巣に。ついたらちょうど12時だったので駅ビルでご飯を食べて12時半から採集開始。後のスケジュールを考えれば、使えるのは三時間しかないのだけど、これまでの経験だとまあ10月はクモもまだたくさんいるはずなので、そんなにもかかるまいとタカをくくっていたらば、あんまりいないのよ。焦るわもう。結局3時半までかかってしまった。かつ大人になりきれてるか確信の持てない個体も混じえて採らざるをえなかった。これ来月の調査が思いやられるなあ。

で、今日は渋谷に宿をとっていたので移動して荷物を下ろし、シャワーを浴びて着替えてから5時に恵比寿で呼んでくれた某放送作家氏と落ちあい打ち合わせ。氏とは6月のスパイダーマンのワールドプレミア以来のおつきあい。打ち合わせと言っても、ほとんど何もなくって、流れで喋りましょうという事で、舞台経験の長い私だけど内容のコントロール権を完全には持てない対談は初めてで、二時間立ち往生せずにいけるかどうか、ちょっと不安な気持ちもあるわけよ。

そして歩いて会場まで移動。普通にマンションとか立ち並ぶ一角の地下に潜る入り口がひっそり開いていて、これ連れてきてもらわなきゃ辿り着けなかったに違いないと冷や汗。ステージは煌々と照らされ、いつも前の方が暗い教室でやっている私には、こんな脚光を浴びた状態で喋るってのがちょっと新鮮。とかなんとかいっているうちにお相手のいとうせいこうさん登場。メディアで見るよりがっちりした印象。やはり百聞は一見に如かず。関係各位にご挨拶していろいろお話しているうちに開始時間が近づいてきて、ちょっと緊張してきたらば、会場であるところのドミューンの宇川さんに何か飲みます?とか言われ、ビールでも?とさらに畳み掛け。あー、ひょっとしてちょっとアルコール入れた方がはっちゃけた話をするのに躊躇いが無くなって対談的には面白くなるんじゃないかと思っていただいて、ちょっと口を付けるうちにいよいよ開始。

案ずるより産むが易し、小さな事からコツコツと(←違う)。最初はちょっとおずおずだったけれども、途中からはいとうさんの見事な話の持っていき方に乗せられて、怪しげな話も含めてノリノリで喋りきりました。いやー、あんな風に一つ一つのトリビアルなネタに大きく驚いていただいて、お調子者のこの私がノリノリにならなきゃウソだ。ドミューン的にも盛り上がっていたらしく、タイムラインがすごい事になってると宇川さんから教えてもらう。最後には視聴者数4000人越えだったとか。オレの好き放題の話が一度に4000人に届いてるなんて。

ドミューンは9時以降クラブになるので、ズンドコ言う中、お酒飲みながらいとうさんとしばしお喋り。面白かったからまたやりましょうねえと言いながら、お別れして、今回は近大のイベントでもあったので、そこのアート系の学生さんにつきあってもらって晩ご飯を食べに渋谷方面。対談が上手く行って鼻の穴が拡がっている私的には、出過ぎた事をいろいろ言ってしまったかもしれないけどお許しを。

宿に帰ってきて11時。今日はよく動いた。活動量計によれば消費カロリー3000kcal越え。