海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

無責任

学生だった頃、よく生意気を口にしていたものだが、するとエライ立場の人から「そのせいでまずい事が起こっても責任一つ取れないくせに」みたいな事を言われたのだった。そのときは「この人はいったい何を言っているんだろう?そりゃあまずい事が起こったとして私はそれを元に戻す事はできないけどさ、それはあなただって同じだろうに。私が責任を取れないなら、あなただって取れないさ」と思ったものだ。で、よくよく考えて「そうかこの人は私と違う意味で「責任」という言葉を使っているんだな」と気がついた。そのときは、そこまでだったけれども、今ならわかる。その「責任」の意味は、まずい事が起こった時に自分が立場をなげうつ事で許しを乞う、ということだったんだな。だから、何の立場もない学生だった私には責任が取れない、と、そういうことだ。でもさ、今でも思うけど、その「責任」のあり方って、間違ってるよ。それは結局何も前に進めることはないし、誰も幸福にならない。まずい事が起こった時には、もう一度そのまずい事が生じないように自分の利害と離れた努力を惜しまない事が、正しく責任を取るという事だと思うがな。