海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

リスクアバース

自宅に田んぼのある卒論生がいて、そこで卒論のデータを採っている。で、まあ私の立場的には1度くらいその現場を見ておかないと、という事で、他の卒論生も連れて朝から出かける。まあ自宅に田んぼがあるだけあって、少し交通の便が悪いところなのだが、私のウチからは高速が直結しているので近い。で、卒論生の言から里山チックなところを想像していたのだけど、行ってみると圃場整備ががっちりされた大田園地帯の一角だった。何事も見てみないとわからん。で、トノサマガエルやらコモリグモやらコオイムシやらホウネンエビやら大量に見た。しかし暑い。で、様子が判って満足したので研究室に向かい着いたら12時半。事務書類の不備など指摘されたので修正して午後は二コマ授業。二つ目の方は野外で生き物観察する予定。まさかこんな早くに梅雨明けするとは思ってなかったので、雨でできなくなる可能性は懸念していたけれども、暑さの事は何も考えてなかったよ。いやしかし、私の立場としては「暑いので、水分取ったり、長時間日なたにいるのを避けましょう」とか注意を促すのだけど、そこに「あと、もし少しでも気持ちが悪くなったときには、熱中症にならないよう休みなさいね」と付け加えるかどうか激しく迷ったわけよ。そんな事言った時には、別にたいした事ないのに観察しなくなる学生が続出する事請け合いだからだな。でも、もし言わないでホントに倒れる人が出たら、私の立場的にはやっぱりまずいわけで、このせち辛い世の中自衛措置としては言わざるを得ないと判断。するとやっぱり、授業時間を後30分も残して、もうしんどいからやめますと言って観察を終わらせる学生続発(たくさんの学生が散らばって作業しているので、私は全員のそばに常時ついていられなくて、学生の自主的な判断に任せざるを得ない)。まあ多分、ホントにしんどい経験をしたことないんだろうから、判断の精度が悪くなるのは仕方ないんだろうな。