海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

心は雪山

というわけで、今日から夏の家族旅行。ここ数年海に行っていたので、今年は山へ。5年ぶりの夏の白馬だ。たまたま同じタイミングで妹家族も白馬に来ると言うので、現地で合流しようと言う。で、今日は移動日。いつもの中央道じゃ芸がないので、今回は北回り。まずは金沢まで行って、海の幸でも食うべえと。ヨメサンは最初近江町市場で海鮮丼と言っていたわけだけれど、私が昔食べてそのボリュームに気持ち悪くなった事を思い出し、かつ地元の人は海鮮丼じゃなしに回転寿司で食べると言う話を知り、急遽方針転換して地元のチェーン店に。回転寿司と言ってもお皿に色のあるやつなので、スシローとかとは格が違う。地場の魚がたくさんあって、黒むつやらぐれやらいろいろ食べられるわけだけど、のどぐろがやっぱり最高。今まで食べたのどぐろの寿司で一番美味かった。お代もそこそこしたけれど、金沢の人羨ましい。

お腹が膨れて、再び高速に乗り富山を越えて朝日ICで降りて親不知へ。絶景なわけで、ゆっくり眺めていたいところだけど、時間が押してきて、糸魚川で石を拾う事を楽しみにしているぶーちんに猛烈にせかされ、ほどほどで移動。青海海岸でヒスイ探し。キレイな石を多数拾うも、石リテラシーに欠ける私には、どれがヒスイかイマイチおぼつかず。ともかく、これでぶーちんの気も済んだので、いつもの岩岳の宿に。土日しかお客とらないところ、馴染みのよしみで平日だけど泊めてもらえてありがたいです。

いつものように美味しい晩ご飯をいただいて、お出かけ。夜の青木湖にボートで乗り出しホタル観賞というツアーに妹家族が参加すると言うので便乗だ。今年はゲンジ、ヒメ、ヘイケ、とホタルを見る機会に恵まれる。ということで八方まで車で行って送迎バスに乗り換え現地へ。平日だし、客はウチと妹家族だけかなー、とか思ってたら40人くらいの人が集っていてびっくりした。ということで、救命胴衣を付けガイドさんとウチと妹家族に不運なカップルの11人でボートに乗って桟橋から漕ぎ出す。5分ほどパドルと格闘して北側の湖岸に。するとたくさんのホタルの光が。天然物でこれだけの数を見るのは初めてで、こいつは素晴らしい。で、ガイドさんにいろいろ質問したくなるのが世の常であるけれども、このガイドさんがやる気のない人で、お約束の口上は述べるものの、質問すると適当かついい加減な事ばっかり返してくる。あまりにデタラメで適当に言ってるのがミエミエなので、訂正する気にもならず。まあホタル見てればいいや、とせわしく瞬くヘイケボタルを見るわけよ。ガイドさんはゲンジだって言うけどね。しかし、よく考えてみたら、その昔青木湖ではスキーバス転落事故で大勢がなくなっているはずで、今目の前で光っているものも実はホタルじゃなくって、、、って言うことを夢想しはじめるわけよ。これはなかなかのアイデア!とか思うわけだけど、こんな事ヨメサンに言ったら恨まれる事請け合いなのでひたすら我慢していたという。ボートの座席配置の関係で私だけヨメサン子供と離れて座ってたのが幸いだったか。

で、ひとしきり見て帰り道、ふと青木湖スキー場の話をガイドさんに振ったら、これまでのやる気のなさはどこへ行ったのか、とばかりに猛烈に喋りはじめて、もう青木湖は目がないとかヤナバは復活するようだとか八方や志賀高原の殿様商売への悪態とか某兵庫県のスキー場会社の評価とかホンネの手厳しいコメントが次々炸裂。基本おばちゃん精神で構成されている私とヨメサン、妹夫婦は大変楽しんだんだけど、もう一組のカップルは折角のロマンチックなホタル観賞の帰りにこんなゲス話をひたすら聞かされて不運な事であった。で、いったん火のついたガイドさんのトークは帰りのバスでもとどまるところを知らず、いろいろ聞くと、大阪出身のガイドさんはスキーで白馬に通ううちこっちで結婚して永住する事になり、夏はネイチャーガイドをしているらしい。そうかつまり彼は冬の数ヶ月の間だけ生きていて、夏は生きた死人としてネイチャーガイドに身をやつしているって事ね。そりゃホタルの知識にも欠けると言うものである。