海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

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猛烈な風雨で目が覚める。こりゃ朝7時の暴風警報は避けようがないわけで、子供のテンションは上がるし、私はもともと授業の無い月曜だから高みの見物だし、と、いつになっても不謹慎ながら台風は楽しい。しかし、なんか小学校は9時まで警報が続かないと完全休講にはならないらしく、「普通は風が止んで一時間くらいは様子見で警報は解除されないから8時くらいまで風が吹いてれば大丈夫」とか子供に言って励ます私。とかなんとか言ってると7時過ぎに少し風が弱まってきて「やばいかもー」と話しあっていたらば7時半に大阪はあっけなく解除。で、解除されたら普通に登校するらしく、いつもより5分遅れでブーブー言いながら子供らは出ていった。給食の食材が今更調達できないせいか午前授業になったとは言え、なんか可哀想。で、京都も8時40分ごろには解除されたので大学も午後からは通常通り。私的には、台風がどうであろうと今日は研究室でクモの体重を測らなきゃいけないので出かけるつもりだったけれども、どうせなら休校の静かな状態の方がよかったわけで、やっぱりチッと思うわけよ。こんな時くらい授業数確保にキリキリしないで良いようなルールにして欲しいよ。

というわけで、私も30分遅れで出発。へたってきた高速カメラのバッテリーをヨドバシで確保してから研究室。月末締め切りの原稿に取り組み、外が次第に騒がしくなってきた12時ごろ、お腹が空いたしとお昼にしようと思ったらば、手に持って持って出たはずのお弁当が見当たらない。いくら探しても見つからないので、うーんと思ってヨドバシに電話。ひょっとしてバッテリーを注文する時にカウンターに置き忘れたんじゃないかと思って。しかし、ない。えー?とうんうん考えて、電車の中でiPadで論文読む時に、邪魔にならないよう自分の体と車体の間の座席上に置いたのをそのまま放置して降りてしまったんじゃないか?と気がつく。そう言われれば、駅の中を両手振りながら闊歩したような体の記憶があるぞ。という事でJRに電話。忘れ物の特徴を詳細に説明。今から探して見つかったら電話するけど見つからなかったら電話しないので、と言われる。という事でケータイ持たない私は電話を待つため部屋に釘付けにされて、お腹空いたのに外に食べに行く事もできない。で、たまらんので2時になったら諦めようと思っていたらば1時半に待望の電話。「お忘れになったものはどんなものでしょうか?」「えーっと、ピングーの小さな袋でぇー」「お弁当袋ですね」「そうです保冷袋になってます」「中には、タッパが一つお箸が一つと、黄色のお弁当箱ですね」しまった!ピングーは仕方ないけどミッフィーちゃんのお弁当箱まで見られてしまった!いや、お昼にあんまり量を食べなくても良い私は子供が幼稚園時代のお弁当システムを使っているのですよ。っていうことは、アンパンマンのお箸入れも?!「ぐぬぬ、ハイそうです。ミッフィーちゃんの絵が描かれてるお弁当箱です」「じゃあこれですね。お渡しはどうしましょう?今、野洲駅にありますので取りに来ていただくかご自宅まで送るかですが?」「京都駅で受け取れませんか?」「できますが、夕方発送で明日の受け取りになります」「むむむ。じゃあ食べ物ですし、夜に取りに行きます」という事で、帰宅時に寄り道してのこのこ東へ。それにしても野洲で良かった。もしターンして網干まで行ってたら、痛むの覚悟で送ってもらわなきゃならないとこだった。ということで改札で「えーっと、忘れ物をしまして」というと若い女性の駅員さんが「ピングーのお弁当ですね!」と満面の笑みで応対してくれる。このアラフィフの小汚いオッサンがピングーとミッフィーちゃんか、と思ったに違いない。で、帰ってきた弁当を駅のベンチで食べてみたらば、冷蔵庫に入れてくれてあったと見えて、ひんやり冷えていた。