海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

体育会嫌い

金曜日の午前様が尾を引く週末の私であるが、上の子は両日とも朝6時から夕方の16時まで部活。良く倒れないものである。っていうか、この部活は平日も7時半から毎日朝練で、当然放課後も18時まで練習があり、そんなのだから上の子はウチではいつもしんどいとかだるいとかいって、ひたすら寝てたりする。で、親としてはこの部活についてちょっとやりすぎじゃないのか?とも思うわけよ。いやこの年頃に体を鍛えることは良いことだと思うけれども、自分の時間の大部分を一つのことに注ぎ込むことには、決して小からぬコストが存在すると思うのだよ。将来プロのアスリートになるのならともかく、今はまだいろんな可能性を手探りで見つけていく時期。そのためには、試行錯誤が必要で、試行錯誤というのは有り余るほどの時間がなければ上手くいかないものだ。いや、まじでウチでは毎日くたびれて何もしたくないという顔をしている上の子を見ていると、自分で考える能力の開発機会を奪うことになってるんじゃないかとさえ思うのね。悪意に振り切って解釈すると、そういう奴隷的心性の人間を作るのが目的なのか?と思ったり。悪意に振り切って、とは書いてみたけど、集団の活動に身も心も全て捧げさせるって、それって私の嫌う企業文化そのもの。部活って、本当にそういう企業文化に子供を適応させるためのものだったりするのか?部活によって家族の時間が削られているのも、猛烈サラリーマンによって顧みられなくなった家庭のごとくである。いや、もっと悪く言うならば、家庭文化の影響から子供を切り離したクメールルージュのやり口と相似じゃないか?と思ったり。

一方で、そうしている上の子は部活が楽しくって仕方がないらしいのだ。で、それはわかるんだな。熱中して物事に取り組む事の楽しさってのはある。しかし、何事も過ぎたるは及ばざるが如し。このくらいの年頃には周りが見えなくなってついついやりすぎちゃう事もよくあるわけで、行き過ぎにやんわり軌道修正を働きかけるのは大人の役割ではなかろうか。

しかし、ウチの子の所属する部は結構強いらしく、大阪でも一位になったりするところなんだそうで、顧問の先生が勝つためにはとにかく練習という熱血主義らしい。そりゃもう内部の力だけでは止まらない。っていうか、積極的に加担しているわけだな。いや、その顧問の先生にしたって、部活の時間に付き合っているわけで、自分のプライベートな時間なんて持てないのだろう。で、他者にもそれを要求してくる、と。それは本当にいい事なんだろうか?もうちょっと、競技の勝ち負けとは違うところの価値観を理解する必要があるんじゃないか?っていうか、それで授業準備とか満足にできるのだろうか?