海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

Concord is falling down

朝、二度寝して目が覚めたら誰もいなかった。ヨメサンとぶーちんは川向こうの町で将棋大会。上の子は部活だ。外は雨。私は昼からデモに参加するつもりなのだけど大丈夫だろうか。13時開始ということで12時前には出なきゃと思っていたら、11時半頃に、中止かどうかは12時半に決定との案内が来る。うーむ外は強い雨だけど、レーダー見る限り13時には止みそうな雰囲気。12時半から出るのじゃ間に合わないし、やむないので見切りで出発よ。で、駅まで行く間にまたも車に水かけられたりしてびしょ濡れになり、電車に乗ってちんたら行くと目的駅の一つ前で乗り換えしている時に中止との報が入る。正直意外。もう止みそうなレーダーなのに。しかしシャーないからとんぼ返りで帰ってくる。途中、一瞬強く降ったときもあったので、中止も止むないかなあとも思ったけど、13時半頃からは完全に止んでた。とぼとぼとウチに帰ると、なんかヨメサンがドテッと寝てるじゃないか。聞くと、将棋大会の待ち時間があまりに長く飽きたので(9時集合だけどぶーちんの出る子供初心者クラスで対局が始まるのが午後という)、会場にぶーちんを残してきた。終わったら電話があるから迎えに行く、とのこと。おいちょっと待て。最近は私より強いんじゃないかというぶーちんが初心者クラスに出てるんだぞ、何か結果を残すかもしれんのに、ここまで色々やってきてその肝心な時の写真とか残すチャンスを飽きたからってむざむざ逃すのか?それアホやし、と、ヨメサンの尻を叩いて会場に向かう。いやこの論理はコンコルドの誤謬にも見えるけれども、それの何が悪い。子供の晴れ舞台ならどんなコストを払ってもこの目で見たいというのが親バカの論理であって、どちらが優先されるべきかは自明であろう(私はそれよりデモを優先したんだけど、それはそれ、役割分担というものであって)。で、着いたら、あっさりぶーちん優勝しちゃったよ。ほらみろ!手ェ抜いちゃダメなんだよヨメサン!っていうか、デモが中止になってよかったー。何が幸いするかわからんもんだ。対局的には、私らがついた時には準々決勝で、遠巻きに眺めているウチに勝って3位確定(この大会は二人3位)。おお、戻ってきてよかったじゃん、と、次に当たるはずの人を決める対局を見ていると、明らかに劣勢だったほうが相手のちょっとしたミスを咎めて鮮やかに逆転。これは手強いかも、と思っていると、ぶーちんの振り飛車に対して矢倉に囲うという、あーあんまり対振り飛車戦が得意じゃないのね、という将棋に。案の定、互いに龍を成り込んで下段横から脅かす中、美濃に囲うぶーちんは盤石なのに対して、桂馬使ったお得意の端攻めに出たぶーちん、あっさり相手を攻略。準優勝確定である。決勝の相手は女子。今度は相振り飛車で、序盤は超高速で進む展開。定石に沿って指してる様子だが、向こうはかなり勉強しているようで良いようにぶーちんを振り回す。で、ジリジリ押されるぶーちん、しびれを切らしたか封じ込められかけている飛車先の歩を交換、横を睨んで向こうの攻めを牽制する位置に飛車を引く。すると、どうもこれが定石から外れた一手だったらしく、そこから急に向こうが疑問手を連発。飛車角交換が済んだ時点でぶーちんは龍が成り込み、玉の頭を桂馬で抑えているという、もうこれは盤石な体制。安心してみていると、あっさり投了。いやー、そんなわけで自分の町の大会以外で初めての優勝ですよ。よかったーこの瞬間に立ち会えて。ということで、例によって回転寿司でお祝い。デザートつき。