海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

偽竜

ちゅうわけで、今日から家族旅行で二泊三日の能登半島一周。二年前に夏に北陸周りで白馬に行った時、金沢に立ち寄って、ちょっと能登にも行けるんじゃない?と一瞬思ったけど結局行かなかったのでそのリベンジ。朝起きて交尾実験を試みるもオスの機嫌が悪いので、達成ゼロで9時前に出発。北陸道をてんてれ走って12時過ぎ金沢着。金沢大そばのインド料理屋でT野さんとお昼食べる約束でお店へ。予約がー?と言ったらお店の人に「10人のお客様ですか?」と言われ、いやウチとT野さんで5人じゃん。それ違うわー予約してないんやー、と、別テーブルへ。しばし待つとT野さん登場、と、なんだか学生さん他ゾロゾロくる。わーそういうことか。全く聞かされてなかったが、いかにもT野さんらしい。ということで、バングラデシュから来られた准教授さんと蚊とクモの与太話をしながらカレーバイキング。1000円しないのに6種のカレーが食べられてお得。ってか、ヨメサンはそれなりにT野さんと喋ってたようだが、私はほとんど喋らんかったぞ。まあいいか学会でも会うわな。ということで、ハプニング的に楽しかったお昼を終えて、もう14時。今日は半島の先まで行くので急ぎます。まずは千里浜なぎさドライブウェイという砂浜の上を車で走れるところへ。いや、ただそれだけなんだけど、妙に嬉しくなるわけね。で、あとは半島の西側の海岸線沿いにひたすら北へ。しかし能登半島は田んぼだらけ。畑はほとんどなくてひたすら田んぼ。石川県の米って、ここで作ってるのね。あ、でも何箇所か田んぼが大々的に切られてメガソーラーにするためのブルドーザーが大量に投入されているところがあった。見るも無残。農地壊してメガソーラーにすることほどあほらしいことないよ。とはいえ、能登半島で農業止めたい人には千載一遇のチャンスでもあるのであろうが。しかし、やっぱそこはお金に変えるんじゃなくて農地のまま誰かに譲って欲しいところだよ。で、走っていると突然現れる志賀原発。こんなに近くまでアクセスできるのかとちょっとビックリ。その後、巌門という海から突き出た巨大な岩を見て、17時過ぎに今日の宿泊地輪島の深三という宿に。民宿だけど清潔に整っていて女将さんも美人で優しくて良いところ。晩御飯は当然魚中心で、エイヒレの煮付けとか海藻のいろいろも旨し。ここでぶーちんが実は和食好きであることが判明。どうも食の細い子だとずっと思っていたのだけど、今日は食べる食べる。そうかこの手でもっと食べさせれば良いのか。で、地酒も飲んで満腹になったところ、女将さんから近くで20時半から伝統の太鼓のパフォーマンスがあるので良かったらどうぞ、と言われる。満腹だったけど、まだウォーキングのノルマも達していなかったこともあり出かけてみると、これがすごく面白かった。いや伝統の太鼓っていうから、お上品で去勢されたようなのだろうとタカをくくっていたらば、鬼の面をかぶった屈強な男どもが雄たけびあげながら叩きまくる荒々しく野趣あふれる太鼓で、全くの不意打ちだったこともあり、すっげ感動した。御陣乗太鼓というらしい。いや、もうこれだけでこの旅に来た甲斐があったってものですよ。