海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

鼠一匹

つうわけで5時に起きてANAのサイトをチェック。とりあえずスケジュール通りの運行だと書いてある。いやしかし、単に朝早いから情報が古いだけかもしれないし、今ならまだ新潟周りに切り替える手もある。乗り換え案内によると鉄路の場合、京都着が12時半。空路の場合11時45分。どちらでも13時からの授業には間に合うが、鉄路も空路も雪によるスケジュールの遅れがありうる。さあどうしたものか、と、30分様子を見る。その間、外を見てみると、思ったほど雪は積もってない。これなら空路が遅れる可能性は低い。そして、まだ、ANAのサイトには飛ばない気配すらない。ということで、よし、ここでじたばたルートを変更して、それで失敗したときの精神的なダメージの大きさを考えれば、当初のプランに固執したほうが良い、と、空路を決断。チェックアウトしてバスターミナルに向かうのだが、風が強い。ひー寒くて死ぬうとか思ってるうちはまだましで、ターミナルのビルに近づいたところで、猛烈なビル風で前に進むのも困難になる。昨日A川さんが言ってたのはこれか、と合点が行く。ともかく、そんな中風が弱まったタイミングで一歩一歩進み、なんとかターミナル到着。空港へ。クレーン車みたいのの上から、液体を吹きつけて機体に積もった雪を吹き飛ばす作業を眺めるうち、搭乗。離陸。で、風は思いっきり強くて、上昇中にしこたま機体が揺れてまた死ぬかと思った。けれど雲を抜ければもう安心。無事8時10分頃に羽田について危機は去った。なんか結局新潟行きの鉄路は止まっていたようで私の判断の正しさが証明され、かつ、私の次の便は、羽田からの一便の帰り便となるらしいのだけど、その一便が強風で庄内空港に降りられず引き返したので、二便運休になったらしくって、私の引きの強さも証明されたわけで、なんかすごい勝った気分。つう事で新幹線で帰ってきて12時前には大学に。一時間ほど事務作業してから一コマ授業。終わって坂を駆け降りて、次の授業の受講生と合流。タクシーに分乗して京都水族館へ。皆さんで見学。良かった無事にこのイベントをこなしたじょ。閉館までいてから、京都駅まで歩き、もうくたくただけど新快速で高槻に向かい、18時前にシネコン。「ブレードランナー2049」。歪んだプライドが身の破滅、という話。いや、そんなひねた解釈はすべきではない素晴らしい作品だったよ。むちゃ面白い。一作目のテーマをより深め、独自の視点を提出している。私にとってそのテーマが一作目より身に迫ってかつわかりやすくなっていたのは、単に歳の成果もしれないけど。なんせ一作目を見たのは、14歳のときだ。人間とはなにか?みたいなことは難しすぎたかもしれん。いやともかく、AIのジョイというキャラクターがこの作品の肝だと思う。なんせジョイは、お話を転がす上でまったく必要がなく、かつ作品全体のトーンから見ても浮いた存在だ。しかし、このように作品をゆがめる要素こそがその作品の本質であるからして、そして、この作品ではそのゆがみが不快に感じられるようなテンポのものでもないわけで、私的にはジョイが出てくるシーンはもう全部心が揺り動かされたよ。いやー、作品の知名度的には興行的な盛り上がりがあまり感じられなかった今作、私も乗り遅れかけていて、上映終了が近づいたギリギリになって、各シネコンで一日一回しか上映しなくなった状態で、忙しいスケジュールをやりくりして干渉する時間をひねり出すのに苦労して、結局今日の夕方、みたいなムリクリ観賞になったわけだけど、見て良かった。21時過ぎに帰宅して、明日から12月議会が始まるヨメサンのスパーリングの相手を務める。25時に終了。まだオレなんとか立ってるよ。