海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

mixed feeling

地元で環境問題に関連する活動をするボランティア団体があって、町の支援も受けてたりする。で、5月にそこの講演会の講師をすることになって、その打ち合わせ。なんかヨメサンの配偶者だということで、役場内には私に喋らせるのを嫌がる動きもあったそうで、微妙に気ぃ悪い部分もあるのだけど、まあ生き物の話をする機会は大事だからね。話す内容は、クモの面白話中心で良いらしいので、こちらも気楽である。まあとはいえ、ただ「ほらオモロイでしょう」だけだとつまらんので、私的には「生き物好きになることが生物多様性守る第一歩よ」みたいないつものメッセージを送ろうと思ってたわけね。で、そういう趣旨のことを話した上で、じゃあ演題をどうするか、ということになり、私的には「一寸のクモも五分の魂」とかでどうでしょう?と提案するもスルーされる。動物の擬人化は科学では避けるべきものとされるわけだけど、好きになるという点では相手と自分の共通点を見出すのは大事で、そういう意味で相手を心のある存在と考えるのは大事だからだな。私の研究テーマとも重なるしさ。けどスルーされて、そういうことなら「いかにしてクモを好きにさせるか」とかどうだ?と言われる。でも、私はそんなベタなタイトルは趣味じゃないし、そもそも「好きにさせる」という言葉にある、人間を操作の対象とするような考え方は嫌うところなので丁重にお断りする。結局、「クモから見た生物多様性」みたいな毒にも薬にもならないタイトルになってしまい、帰ってからヨメサンに「センスがない」と散々に罵られる。だってさー。夜、Cさんが遊びに来たので、ベストセラーであるところの監修本を謹呈。もう手に入らない初刷だよ。ついでにはせしょにも連れて行く。Cさんも面白い本屋だと高評価。