海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

未来図

夜、シネコンならぬ京都シネマで「1987、ある闘いの真実」を見た。自分で掴んだからこそ確かな自由、という話。30年前の韓国民主化運動を緊迫感あふれるタッチで描いた社会派娯楽作。これが娯楽映画としてとてもクオリティが高いのがポイントだ。「タクシー運転手」の時も思ったことだが、まだ事件にかかわった人で存命な人もたくさんいるだろうに、このような自分たちの社会の過去の闇を正面から見つめて映画として描いていくことのできる韓国社会がとても眩しく映るわけよ。修羅場くぐってきた人達はやっぱ違うんかな、とかうっかり思っちゃう。しかしこの作品で描かれているような、粗暴で能力の高くない人がのさばる社会にだけは住みたくないものだが、最近はもう瀬戸際まで追いつめられているような気もして滅入るよまじで。