海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

雨なので

「コスモス いくつもの世界」を読んだ。まあなんというか、私も中学生の自分に「コスモス」を読んだのが、今みたいに研究者として人生を送ることにいくばくかの影響を与えているわけで、最新の続編といわれるとつい食指が動くわけね。で、今から思うと80年代のあの雰囲気は楽観に過ぎるよなと感じられるわけだけど、それが今作でも色濃く感じられる。まあ私は若い頃に刷り込まれているので、その後に身に付けたよりシビアなものの見方ってのは、この本を読んでる時にはすかっとどっか行っちゃうのだけどね。読み終わって本を閉じてみると、やっぱりちょっと現実離れしてるよなという読後感を持った。いや、でも読んでる途中は若い時みたいに夢中になったよ。あー、でも、今回の本は科学の本というより科学者の人物伝の要素が強いなと思った。まあそれはそれで面白いのだけど。一番興味深かったのはヴァヴィロフだな。今の日本にいて、他人事とは思えん。

COSMOS コスモス いくつもの世界

COSMOS コスモス いくつもの世界