海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

インテリの務め

ついに今日からまた対面授業の再開なのである。どんよりするが、対面が良いという2回生の意向には逆らえない。で、週3日大学に行かなきゃならないところ、すべてを車通勤というのは、なんかしんどい気がして、火曜日は2時間目一コマだけなので、電車が混まないタイミングを見計らって移動が可能であろうという算段で、久しぶりに京都方面行きの電車に乗る。行きはできるだけ遅い時間の方が空いているはずなので、授業開始ギリギリのタイミングにつく電車に乗ることにしたのだけど、駅について、これ、電車が遅れたりしてたらアウトでは?ということに気がつく。やばいな。幸い今日は時間通りだったけど、これやるときは朝電車の運行情報をチェックしておいた方がいいかもしれない。で、授業。対面で自分のリスクを減らす方法は、できる限り学生にしゃべらさないことであるから、少人数授業であるけれども、ひたすら自分で説明をした。どうみても少人数授業の目的からして本末転倒であるが、しかたがない。私は、少人数授業こそZoomでやるべきだと主張したのであるが、学生の感情を重視すべきとのことで聞き入れてもらえなかったのだな。つまり、世の中の方が狂っていて、その道連れにされてはかなわない、と私は思っているわけである。いや、まあ、でも、これまでずっと画面越しでしか話をしてこなかった学生さんたちの生の動きや声に接するのは、本能の部分をぐっと鷲掴みにされるようなところがあって、「これはええなあ」という反応が自分に生じている、ということも認めざるを得ない。でもしかし、ともう1回反転させるけれども、これは単に動物としての反応であって、それが現下の状況で本当に望ましいのか?ということをこそ、きっちりと考えるべきだと思うのよ。ということで、授業を終えて、今度は帰りの電車が混まないうちに帰ってくる。夕方からは基礎生物学研究所主催のオンラインの動物行動学セミナーに聞き手として参加。これ、シリーズ物で、今の動物行動学周りですこぶる面白い研究している人を集めたすごいセミナーなんだけど、今日は1回目でシャコの加賀谷さんのお話。実は一度も聞いたことが無かったのでめっちゃ楽しみにして聞いたら、パンチの話というよりか、行動を見るとは何か、というテーマに繋がる深い話だった。あー、なんかこういう哲学の入った話に触れるの久しぶりで、この感覚忘れてたんだけど、思い出してみるとめちゃ楽しい。けどオレの質問は極めて生物学よりのものになっちゃって、オレも汚れちまったな、と思った。で、このセミナーちゃんと懇親会もあって、SpatialChatで開かれたのね。このツールに参加するのは初めてなんだけど、春の生態学会の懇親会の時みたいに距離の概念があって、アバター動かして誰かの近くに来るとその人の声が聞こえるようになってるやつなの。なので、2人で他の人から離れてナイショの話もできたりするのね。で、生態学会の時よりも、その離合集散が簡単にできて面白かった。加賀谷さんともお話しできたし、めっちゃ満足。っていうか、頭がフル回転した夕方以降で、メッチャテンション上がった。オレもまだやれる、って思ったよ。