海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ゲンジじゃないのよヒメなのよ。

スキーに行くつもりだった有休がぽっかり浮いてしまった今日だ。懸案だった薪狩りに行くべし。これ、一年以上前に、倒木があるけど要りますか?と言われていて、もらうもらうと返事したのだけど、ウチの薪ラックに空きが無かったのでもらいに行けずに今に至った案件。やっとこの冬で空きができたし、いつまでも森に放置しておくわけにも行かないからちょうどよいタイミングである。が、この倒木が足場の悪い斜面にあるんですよ。チェーンソー使うのがちょっと怖い。切ってる途中に足滑らしたりして刃が自分に当たったりしたらどうすんの?という。なので、スムーズに切れるよう念入りに目立てして、装備も今自分が出来る最良のものにして出陣。で、現地について、倒木の上部はヤブに埋もれているので手の届く下半分だけ切るのだけど、一番下から切ると、支えになっているところが失われて全体が落ちてきたらかなわんなと思って、手の届く一番上の所から刃を入れる。ところが半分くらい進んだところでチェーンが回らなくなるわけだ。こう、一番下と上の方で支えられている木の真ん中あたりを切り進めると、その切り口を中心に全体が下にたわむわけで、つまり切り口が左右から閉じる方向への圧がかかる。で、それで押されてチェーンが回らなくなるわけだ。こうなると切り口からチェーンを引き抜くのも往生するのだが、なんとか引き抜き、はてどうしよう?で、そうか切り口が狭まるのが原因なのだから、その少し脇にもう1つ切り口を入れて、薄く板状に気を取り除いてやれば、たわんでもチェーンに届かないわね。ということでやってみたら無事にできた。あとは半分になった下側を端から切っていく。一時間半ほどの作業か。けっこうくたびれたがなんとかできた。で、満足して帰ってきて、ヨメサンが役場に情報公開請求していた資料を取りに行くというので散歩かたがたついて行く。これは、町を流れる川の土手にある街灯をLED化するにあたり、ヨメサンが事前に、川にすむゲンジボタルへの光害が生じないように配慮するよう求めていた案件があって、行政はちゃんとやるといっていたにも関わらず、いざ設置が進むと全然ダメで、LED化前後で川の中の明るさが激増し、またLED化が6月半ばに起こったもので、その頃毎日歩いてホタルを数えていた当方は、明るくなった日を境に飛んでいる数がぐんと減ったので、何考えてんねんゴラア、とヨメサンに怒ってもらったやつだ。で、行政は、事後的にどうすればいいかをコンサルに相談し、コンサルがその対策として資料をまとめたわけ。今回公開されたのはその資料。で、眺めてみるわけだが、中身がデタラメだった。。。ホタルの生態としていくつかの文献から引用が行われているのだけど、都合の良い数値だけ取りだすチェリーピッキングはあるわ、根拠として挙げられている内容からはとても導くことのできない結論が書かれているわ、使われている用語が場所によって一貫してないわ、ともうグダグダ。で、一番最悪なのは、LED化されて数が減ったのでは?という話に対して、LEDが原因とは言い切れないので継続調査が必要、という結論を出すために、個体数は年変動するという報告がある、という引用を行っているところ。いや、私らが言ってるのは日単位の変化であって年変動の話じゃないんですけど、、、というのもさることながら、まあ一応ね、とその引用されている元文献を探して読んでみたらば、確かに個体数が年によって変化しているという観察結果がその文献には書かれているのだけど、その観察はヒメボタルを対象にしてるのよ。ヒ・メ・ボ・タ・ル。もうひっくり返るかと思った。いや、昆虫だから個体数が年変動するっていうこと自体はそりゃそうだと思うけれど、ゲンジボタルの話をしているのに何の断りもなくヒメボタルのデータを持ってきてそのことを黙っていかにもゲンジボタルで個体数が年変動している報告があるかのように書くのは、それは捏造でしょ。どうなってんの?もうムチャクチャですよこれ。こんなのに基づいて行政は施策を打とうとしてるわけ?そんなレベルで世の中動いてるの?いくらなんでもひどいでしょ。