海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

手売り

昨日の夕方、三島さんのツイートを見ていて、紀伊国屋で関西の出版社の合同フェアがあって著者も来るかも、みたいな記述があるのに気がついたらば、夜にミシマ社のスミさんから「読者ハガキに質問があった」とメールが来て、その末尾に、明日紀伊国屋にみんないるから来てください、みたいに書いてあって、オレか!と思ったという。で、私は基本、人に来いといわれたら断らない人間なのであって、そういわれちゃあ嬉しいじゃんよ、と思って行くことにした。というわけで授業で大学に行くのに電車を選ぶことになるのだが、もう10時前後に京都駅から2時間の距離を、しかも坂道を上がるなんて、ほとんど無理だということがわかった。死ぬかと思った。っていうか温暖化なんとかしましょうよマジで生きていけない。で、授業して雑用して夕刻から阪急に乗って梅田に。オオいっぱい本が並んでいて、オレのも面陳してもらっている。うれしいねえ。で、関西出身の著者の本を選んだという話で、ここは大阪出身の方の本、とおしえてもらったのだけど、そこは仲野先生とか江弘毅さんの本が並んでいて、私のは別のところに。ひょっとして私も大阪出身だってわかってないのでは?疑惑が生まれた瞬間だった。あと、紀伊国屋の人がガチないきもの好きで盛り上がった。ともあれ、せっかく来たんだから、お買い上げがあったらサインの一つくらいしようと待ちかまえていたのだけど、そういう時に限って誰も私のには手を伸ばさないのだな。で、だんだん手持ちぶさたになってきたので、そういえば買いたい本があったんだった、と在庫検索機を探しに行って、その本の在庫が無いことを知ってしょんぼりしながらまたフェアの会場に戻ると、良かったやっといた!といわれる。消えている間に本をお買い上げになったお客さんがいるらしい。世の中ってそういう風にできているよね。が、幸い、まだレジで支払いの最中だったので、終わったところで捕まえてサインを押し売りする。その後もうお一方にもお買い上げとサインがあって、あーよかった、やっぱり書き手としては目の前で自著が売れていくのを見ることほど幸せなことはないな、と思ったのである。ありがとうございました。