海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

やさぐれ

この時期、卒論の配属のための希望調査が行われ、今日が締めきり。文理融合型と称しつつ実際はほとんど文系である私の所属先では、学生も文系的な文化を常識として暮している。そのため、ゴリゴリ自然科学の私のところで卒論をしようとするとミスマッチが生じる可能性がある。そこで私は卒論配属を希望する学生には事前に会ってその旨の説明を縷々行って、「生き物と触れ合って卒論ができる」「本読まなくて良い」的な誤解を解くようにしている。で、それでも希望しますか?と聞くのだな。そんな面談だが、今年は締め切り前に申し込んできた学生はゼロ。いや、面談したからといって、卒論することになるわけではなく、誤解がわかってやめてしまう人もいるのだけど、そもそも面談してくれといってきた人がいないわけ。当然私のところに希望を出した人もゼロ。実は去年も少なかったのだがそれでも一人面談しているので、一人もいないのは13年目で初めてのことである。3年前は卒論生が16人もいたというのに、急激な変化であることだ。で、なぜこうなったかはある程度わかっていて、ウェブに卒論で必要なことを説明した文章を掲示しているのだが、そこに「自然科学だと英語の論文を読まなければならないこともある」と書いてから、この激減傾向が始まったのだな。でもねえ、実際読まなきゃならないこともあるわけでだまし討ちするわけにもいかないでねえ。まあ、そういうことで、これまでは希望提出期間の最終日は締め切り時間まで、「ひょっとしたら駆け込みで面談しろって言ってくる人がいるかも」と思って部屋で待機していたものだけれども、今年はどうせ待ってても無駄だし、と思って早めに引けて伸ばし博士にいったとさ。