海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

生きる

今年は学部の運営関係で小さな役目を仰せつかっている。で、昨日の午後から突発事態の対処に追われ、今日の午前中いっぱいまでドタドタ走り回る。こういう事態になると一日くらい軽く吹き飛ぶわけで、もし今日、期日ギリギリの締め切り仕事を抱えていたらアウトになるところだった。今年一年はいつにも増して余裕を持って事に当たらないといけなさそうだ。


で、私のような人の心の機微に疎いものにはデリケートすぎる問題だったので、処理が一段落するとがっくり気疲れがし、午後からは頭を使わなくてもよい作業をしようと思う。そこで大学の裏山に実験用のクモを採集に出かける。これまで知らなかった道を歩き、思ったより色々な生き物がいる事に満足し、採集も無事済んだので満ち足りて研究室に戻る。読みかけの論文をいくつか片づけて、早めに家に帰る。


で、九州の西の果てでは日が沈むのが遅いので、それまでヨメサン子供とともに野良仕事に出かける。すると下の畑のおじいさんが小型耕耘機を貸してくれると言うので、一メートルくらいの畑の段差を引き上げ、初体験。手で押すタイプのものなので、堅い土の上だと暴れ馬のごとく(見た事ないが)跳ね回る。逆に軟らかいところだとズブズブ沈む。必死になって押さえたり、うんとこどっこと押したりしているうちに、あっという間に二坪ほどの土地を耕し終わる。ビバ機械化なり。


午後の作業の方が生きてるって感じがするよなあ、と思いながら鍬をかついで帰ってきた。