海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

氷雨

雨。とっても寒い。あまりの寒さに動けなくなったマルハナバチがマンションの壁にとまっていた。

コモリグモの移動パターンについての論文(Foraging in agricultural fields: local ‘sit-and-move’strategy scales up to risk-averse habitat use in wolf spider, Samu et al. 2003 Animal Behaviour)を読んだ。これによるとこれまでのこの手の研究は、観察のしやすい実験室で主に行われていたのだが、観察者がしゃがみこんでゆっくりと動くことで、野外でもクモの行動を直接観察することができ、より自然状態に近い移動パターンが明らかになったというのがこの論文のウリ。こういうローテクな問題解決法って大好き。

夕方、秋に開かれる動物行動学会大会の打ち合わせのためにICUへ。こんな天気なので車で出向く。正門のところで入構許可をもらおうとしたら、「何?どこ行きたいの?え?○○先生のところ?なんで?」と強烈な威圧を受ける。さらに「あんた学生?」と聞かれたので「いや、他大学の教員ですが」と言うと、そこで手のひらを返したように「あ、ひょっとして××先生ですか?伺っております。大変失礼しました。どうぞどうぞ」と下へも置かぬ状態になった。この年で学生に間違えられるなんて、きっともう二度とないに違いないから、大切に記憶しておこうと思い日記に書く。