海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

キジバトの子育て その2

朝、ヨメサンが気分が悪いと言うので近くの子供センターに上の子を連れていく。で、雨の日ということで、センターは子供とお母さんとお父さんと近々ウチの自治体が始めるベビーシッター事業の研修にきた人たちでもう阿鼻叫喚。そんな中、ふと窓の外を見ていたらキジバトが飛んできた。むむ、この飛び方枝へのとまり方はきっと近くに巣がある、と思って目を凝らしていたら、案の定であった。こういう事がすぐにわかるようになったのも、ウチのベランダでの仔育てを見ていたからである。で、不思議なのは、ベランダでの観察時にはほとんど意識していなかった親の巣の周辺での行動を、ちゃんと頭は記憶していて、別の場所で同じ行動に遭遇するとそれを認識できると言う事だ。ポイントは、ヒトは動物の行動を無意識的にどんどんどんどん記憶にストアしていることで、これは私が動物行動学を専門にしているからではなく、おそらく多くのヒトに備わっている能力のような気がする。で、最近の進化心理学によると、人の心は特定の課題を解くように最適化された装置であって、その課題は人が進化してきた環境の生態的要因と深く関わっているらしいわけで、そう考えると、本当にヒトが動物の行動にこんなにもセンシティブであるとして、それは私が思っているほど不思議じゃないのかもしれない。

午後、id:m-urabeさん来訪。彦根での近況を聞く。