海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

そして帰ってきた

石橋を叩いて壊してしまう性格の私としては、予備日の予備日を用意する事は精神衛生上極めて重要である。ということで、今日の帰りの便は夕方に設定して、2時頃まではデータが採れるようにしていたのだな。で、少し二日酔い気味の朝に起きてみると、これが良い天気で、ひょっとしてかろうじて晴れていたところを無理矢理取った一昨日のデータは捨てて、もう一回取り直す手がある事に気が付く。ということで、伊王島日帰り温泉に行くつもりだったヨメサンには泣いてもらって再び稲佐山へ。一昨日と同じ作業を繰り返した。で、麓に降りてきてホテルで荷物をピックアップ。お昼に何か食べないとまずいような気がするけれども、干物になっていて食欲が湧かずどうしたものかと思っていたら、ヨメサンが「いなほ焼きというのがあって、オイシイから食え」と言う。どんなものかと聞いてみると、たこ焼きとお好み焼きを混ぜて大判焼きの具にしたものらしい。どんなものだかさっぱり想像が付かず、やっぱり食欲が湧かないのだけれども、一個100円と聞いて、それなら後学のためにと一つ求めてみる。で、確かにソースとマヨネーズとタコとキャベツの味がする。最初違和感があったけれども、平らげた後は、食い足りない感が残ったので、きっと美味しかったんだろう。そんないなほ焼き、まだ長崎周辺でしか売られていないとのこと。ということで、ここに書いておいていつか自分の先見の明を誇る材料にしよう。

ところで最近中央線にも導入されて辟易している液晶の車内動画広告であるが、今回長崎のチンチン電車に乗ったら同じような設備がついていてビックリした。長崎の路面電車と言ったら、お古の車両を他所からもらってきて運用しているのだけど、そこに今風の液晶画面が無理矢理に取り付けられていて、ミスマッチ度合いと言ったらない。うえー、こんなところにまで広告主義が侵食してきたのかと暗澹たる気持ちに浸ろうと思ったら、そこに映し出されているのは広告ではなくて、熱帯魚が泳いでいる映像であった。これを悪意に取れば、媒体はあっても広告主がいなきゃあしょうがない、になるのであるけれども、ここは一つ、さすが長崎はこうまでして客を癒すのであるなあ、と言うことにしておこう。

で、長い旅行が終わって帰ってきた。これだけ長いと人混みへの馴化が失われてしまっていて、空港から家までの道のりがしんどかった。でも、涼しくなっていたのはありがたい。