海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

栄枯盛衰

新年度のゼミ生の面接。今年は定員15人のところ志望者は3人。何年か前に40人以上面接したのがウソのようだ。

例えば、浜村淳のラジオ番組がどうして評判が悪かったかと言うと、多くの人にとって、観る前に映画のオチを知ってしまうと、鑑賞時の興が著しく削がれるから。もちろん中には「劇場で2時間も座ってなくて済むから浜村淳ありがたい」と言う人もいるわけだけど、それって多分映画の事を本当には好きじゃない人。だから映画を宣伝するときには、一般に触りの部分だけを紹介する。お客はオチを知りたいだけじゃなくて、どのようにオチまで話が転がるか、その過程も愉しみたいものでしょう。もちろん、触りの紹介だけに頼って見るべき作品を判断していると、「金返せ!」という作品に当たる事もある。でもね、失敗作に当たるのってそんなにイヤかな?しょうもない作品なんだけど、見ているとなぜかアイデアが浮かんでしまったという事だってある。そういうのもひっくるめて楽しさのうちなんじゃないの?

というわけで「ワルキューレ」。通信を押さえるものが勝つ、と言う話。実話だからオチもそれに至るプロセスも既知なわけで、そういうのはお客にアピールする上で大きなハンディだよね、という。いや、既知と書いたけれども、映画の開始前に、ナチスと当時の世界情勢についての日本語解説が映されてのけぞった。一般的には既知じゃない、という判断なのだろうか。それとも、単にいつもの東宝東和か。