海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

さよなら京チャン

考えてみれば、物心ついてから一番長く住んでいたのは京都。と言う事で、京都を去ってしばらくの間、極めて後ろ向きな人間であるところの私をして心の支えだったのが、スカパの京都チャンネル。その京都チャンネルが今日を持って放送終了となった。ほんじょのとか、バスコロのロングバージョンとか、ぶらりプチ京都とか、Go onとかよく見たものだ。ケーブルテレビが入ってきている今の住み処に来て以降も、このチャンネルのためだけにスカパの契約を続けていたと言う。

最初は京都の様子を見るのが目的だったのに、それよりだんだんこのチャンネルの変わった番組を楽しみにするようになってきて、それが完全に地上波を見なくなるきっかけになったような気もする。CSだから番組は低予算で、関西の深夜番組のようなノリ。にぎやかなだけのゴールデンタイムのネット放送番組とは違って、ヒトの面白さ中心の番組作りだったのだな。このチャンネルを見ていて、テレビが最も得意とするところは、ヒトの何でもない心の動きを漏らさず捉える事であって、そこを基盤にした番組作りをすると面白いものに仕上がるということがよくわかった。

それがいつだったか関西テレビが運営の前面に出てきて、チャンネル自体に面白さが無くなってきた(コテコテと言われても。。。)。Go onが最後の砦だったのだけど、昨秋にそれも終わってからは、このチャンネルを見る事が全く無くなった。それでもやっぱりチャンネル自体が終わってしまうと言うのは悲しいものだ。

それにしても、あるある捏造問題をきっかけとした関テレの経営問題が放送終了の引き金を引いたらしいのだけれど、もともと地上波の喧騒とは無縁だったのが魅力だったのに皮肉な事だと思う。