海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

石橋

朝起きて、今日は急ぐ事もないのでバスが動くのを待って稲佐山に登る。採るだけならそれほど時間はかからないのであるが、稲佐山に必要な数だけいるとは限らない。いない場合は、他の場所に探しに行かなければならなくって、1日で終わらなかったりしたら悲劇だ。宿や帰りの飛行機はなんとでもなるとして、今日採集した個体を一晩小さなケースの中に置いておかなきゃならなくなる。そんなことをしたらクモの機嫌が悪くなって、研究室に持って帰っても網を張ってくれなくなる事必至だ。これを回避するには、所定の数だけいる事を確認し終わるまで採集を控えれば良い。と言う事で、今日は探すだけで採集は明日の予定。

ところがこんな時に限ってウハウハいるのである。昼前には所定の1.5倍の個体を発見して余裕。ここ何年かの長崎調査の中でも1番の余裕ぶりだ。そうとわかっていれば今日帰る手もあったのだが、まあそれは仕方がない。こうなってくると、今日の午後主採集地であるツツジ畑に枝の剪定が入る事が俄に不安になるわけだけれど、まあその可能性は極めて低かろう。今日採集していればその心配もなかったわけだけれど、まあそれは仕方がない。ということで、予定が無くなった昼過ぎに、迎えに来てくれたS宮さんと、去年できた大型ショッピングセンターココウォークを見物に行く。中央に大きな回遊路を作って周りに店を配置する作りって最近の流行りですかね。

晩ご飯もS宮さんにつき合ってもらうのだけれど、それまで一人の時間ができたので、時間潰しにココウォークのTOHOシネマズに行ってみたら「消されたヘッドライン」がちょうど良い時間。こんな仕打ちをするヤツは友達じゃねえ、という話。思いがけず面白かった。

夜はここも習慣になりつつある魚和で寿司。大将がこちらの事をちゃんと覚えていてくれて、客商売は偉大だなあと思うわけ。で、こちらとしては当然そう言うのにノックアウトされるわけで、また次も来るぞと思うわけ。

宿に戻ってメールをチェックしてみると、急ぎ返事をしなくてはならないものが一つあった。今回、初めてtouchだけ持参で荷物軽々をやってみたのだけど、touchのメーラーで返事をしようとしたら大学のサーバーから拒否されて参った。こんな問題があるとはね。結局Webメールで送る。