海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

腹が減っては司会はできぬ

朝起きると熱は引いていた。今日は関係するコースの卒研発表会で、司会の役目があるのだ。熱があったらそれを理由にさぼろうかという気持ちがないではなかったが、回復したなら仕方問題ない。まったく私も体調を崩すのは決まって自分が自由に使える時間のある時で、教育周りの仕事がある時にはキチンと病気を治してくるのだからなんて効率の悪い事見上げたプロ意識と言える。

とはいえ二日前のお昼ご飯を食べてからまともなものをほとんど食べておらず、そのお昼ご飯さえほとんど吐いてしまった状態では、如何な私の大きな頭といえども朦朧としてうまく働かない。ただでさえ下手な司会がますます下手になり、もう発表時間のコントロールさえ覚束ない。っていうか開始時間の10時になっても発表者の4割しか集まっていないってのはどうよ。

さすがにこのままではまずいとの予測でヨメサンに作ってもらっていたお弁当を何とかかっ込んでからの午後は少し人心地がついたものの、それでも集中力には欠けているわけで、司会の務めであるところのフロアからの質問が寂しい時に自分で発言して盛り上げる事もならず。更に諸般の事情が重なって、16時終了の予定が終わったら18時。ぐったり。

ぐったりしている場合ではなくて、前日に片づけるつもりだった月末締め切りの原稿の体裁を整える最後の作業をせねばならぬのよ。16時からは、その作業に当てるつもりだったのに、なんということかもう18時。せねばならぬのだが、、、、でもだめ。頭が動かん。ということで、まだ明日があるさ、と帰ってくる。

で、ヨメサンに作ってもらった雑炊を晩ご飯に食べると、さらに回復が進む。まあエネルギー切れだったわけだ。で、割と評判の良い「パーフェクト・ゲッタウェイ」のレイトショーが今日で終わりである事に気がつく。体力的にどうかとも思ったけれども、疲れた頭を癒す必要もあると考え、その目的にはきっと最適なこの映画を見に行く。森で出くわしたら最も危険な動物、それは人間、という話。不安定だった人物像が定まってからのアクションが、不安定さの反動で痛快方向に大きな効果を生んでいる事。語りのリズムを壊しても時間をかけて描く指輪のエピソードがまた感情移入を深めるのよ。評判通り面白かった。最近はこの種の作品を見る事のできる機会は貴重であって、無理して出かけて良かったと言う。