海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

なんとかは高い所へ

寝ている間、ずっと雨音がしていて、外が明るくなってもまだポツポツ言うので、いつもなら早めに起き出して火を起こすところを、億劫でダラダラする。寝袋を20年来使っているマミーから葉巻型へ新調した事もあり、すのこの断熱効果も相まって寝床が快適だったし。といっても二度寝できるような若さもないので、すぐにダラダラするのにも飽きて6時半頃にテントからはい出したらば、目の覚めるような良い天気!しまった!ポツポツ言ってたのは木についてた滴だったか!

で、昨日の残り物とささみを炒めて棒ラーメンとチャンポンにしたものを朝ご飯に作り、ささっと片づけて駒ケ根に南下し今日から参加の一家族と合流して千畳敷カールへ。ロープウェイの乗り口で一時間待ちとのことで、整理券をもらってから周りをウロウロしていると、ヨメサンが「青い甲虫が!」と言う。見ると、ツチハンミョウっぽい。触らぬよう気をつけて採集。そうこうしているウチに順番が来たので上に。考えてみれば、国内で経験する最高標高だったりする。うれしくなって散策路を歩くうち上り坂で目まいが感じられる気がする。そういえば、若い頃にエギーユ・デュ・ミディに行った時もロープウェイから下りて嬉しがって数歩走ったところでフラッと来たのだった。年を取ってもちっとも賢くなってない。それはともかく、もうこれ以上ない良い天気で、絶景とはこのことであってガラにもなく感激する。なんかテレビクルーが来ていてうっかりインタビューされてしまう。こちらの食べ物は何か食べたか?と聞かれたので、ローメンは食べたけどソースカツ丼はまだ、と答える。正解かな?

下りのロープウェイも待たされて、午後遅くにキャンプ場に戻ると最後の一家族が着いていた。今日の晩ご飯はたこ焼き。雨の可能性を考慮したヨメサンがカセットのガス火で調理できるものを考えたのだな。そのためにわざわざたこ焼き器を持ってきたと言う。でも、私は朝のラーメンが残っていたのでそれを片づけて満腹。

キャンプで困るのはお風呂だけど、ここには森を150メートルほど突っ切ったところに設備の整った温泉があって幸せ。晩ご飯の時に存分に飲んでも安心。もちろんお風呂の後も飲む。なんか秋雨前線が降りてきて明日は雨の中の撤収が確実だと覚悟していたら、天気予報が晴時々曇りに変わっている。信じられない思いで床につく。