海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

チーバ

今日も子供との約束を果たす日。「ウルトラマンサーガ」。別にご当地ヒーローとかではない。さすがに上の子はもう卒業らしくて、ぶーちんと二人で行ってくる。で、ウルトラ啓蒙主義からの脱却、という話。いやー、論理から抜け出して、あるものはただあるのみという場所に立つのは大転換だと思うよ。いや、DAIGOとかAKBとか話題作りのためのキャスティングだったり、ケロニアと合体したんか!というような新しいウルトラマンのデザインだったりとか、見る前からションボリさせられる要素のオンパレードであって、ヨメサンとどっちが連れていくかの押し付けあいを散々した上で負けてしまい、仕方がないので如何にしてこの日記に気の利いた悪口を書くかだけをテーマに劇場に向かったわけ。そしたらなんと、面白いのですよこれが。なんといってもウルトラマンとの合体に拒否反応を示すDAIGOが新機軸。合体される人の都合って確かにこれまで忘れられてたよね。で、これが彼の軽いキャラクターと合っていて、「話題作りとバカにしていてごめんよ」レベル。更にこの設定から出てくる前半のギャグが決まりに決まり観客の好意を鷲掴み。ゼロの下品な性格や言葉遣いも中和される。ってかしっかり者に見えてくるからなあ。そして後半では軽いだけの人じゃなくなるのだけど、その移行もスムーズ。AKBの皆さんも、特に隊長の人はよくやっていたように思う(劇場にはオッサン一人客もチラホラ見られて観客動員にも一定の貢献をしていた様子)。ウルトラマンのデザインだけはどうにもならんかったけど、物語上のツイストも伏線もちゃんとあって、少なくともここ数年の中では一番よくできた作品だったと思われる。という事で、子の手には引かれてみよ、という教訓を得たのであった。