海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

高級スピーカー

そして調査一日目。今回の狙いは体色と被捕食率の関係を見ようと言うもので、朝にクモの写真を取って網にマーク。夕方にチェックして、もし網が残っているのにクモがいなければそれは食われたとみなそうという。昼行性のクモは滅多に昼間に網をたたんだりどっかに行ってしまったりしないはずなので、実際に食われたところを見なくても精度良く被捕食率の推定ができよう、という目論見だ。ただ問題は、クモが食われるイベントが滅多に起らない事で、これだけギンメッキを見ている私でさえ、まだ三回しか見たことがないと言う。なので、これはかなりたくさんの個体を同時に観察しなきゃいけなかろうというのはわかっていたのだな。で、最初は100個体を目標に定めていたのだけど、計算するとそれだけのクモを見つけて写真を撮るのには4時間くらいかかるはずで、そういうことをすると、最初の方で見つけた個体と後の方で見つけた個体でカバーする時間が随分違ってくる事になる。と言う事で、二時間くらいで50個体の写真をとる事に。で、関西より涼しいとは言え、かがんだり伸びをしたり無理な姿勢で写真を撮る事も多いので汗だくになる。シャツに塩吹くレベル。で、蚊にも盛大に襲われて、昨日夜遅くまで遊んでたのも相まって音をあげたくなるのを耐えて耐えて10時に朝のセッションを終える。早々に宿に戻りシャワーを浴びて人心地。だけど12時には宿を出なきゃいけないのだ。この土曜日だけ予約が取れなかったので今日だけ他所に移るのだな。で、チェックインまで宿無しなので、お昼に蕎麦食べて、スタバでコーヒー飲んでネット遊びしながら時間を潰す。と、外を眺めていると、なんか傘さしてる人がいるよ。ガーン雨。いや、今回の私の観察方法は、クモが昼間はずっと同じ網上に要るはず、という前提に依拠しているわけ。だけど雨が降ったらクモはそれを嫌って昼でもどこかにいっちゃうかもしれない。もしそうだったら、クモがいなくなっていたとしてもその解釈に困っちゃう。最悪の場合今日のデータは捨てなきゃならんのか?ピンチだオッサン。焦っているうちに、雨はますます激しくなって、でも残念ながらこちらにできる事は何もないので、取りあえず今日の宿にチェックイン。レーダーとか見て雨雲の動きに一喜一憂する。で、夕方のセッション開始の5時には、雨も上がって、そこは私は晴男。だけど、問題はそこじゃないんだよなあ、とドンヨリして調べてみると、結局全ての個体が変わらず網上にいたと言う。つまり雨でクモがいなくなるかも、と言うのは杞憂だったと言う事だな。だけどだけど、全員そこにいたと言うことは、つまり誰も食われてないわけで、そもそもの調査目的から言うと、データは採れたけどその結果には意味のある情報はほとんど何もなかったと言う事になる。思ってた以上にこのクモは食われないのだったら、、、つまりこの一週間の汗まみれ蚊まみれの調査は徒労に終わるのかもしれないわけよ。。。