海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

共感力

こう、女性が何か不満を述べている時、それは共感を求めているのであって、対して男性がその不満の原因を解決する方法をいくら言い募っても、ありがたがられないどころかむしろ先方は「どうして私の気持ちがわからないのよ!」と怒り出す、という事態は多くの紳士諸兄が経験している事かと思われる。私もご他聞に漏れず気前のよい怒りバイヤーとなってきたわけだけれども、今年からは生まれ変わるのだ。コツが判った。クレジットカードを紛失して「ああ、もう私いやになっちゃう」とか落ち込んでいるヨメサンに、決して「無くさないように財布の中身を整理すればいいやん」とか言ってはいけないのである。こんなときは、わざと頭の回転を鈍くするのだ。鈍くなるので、目の覚めるような解決策もなかなか思いつかないわけで、だけど目の前に何か喋っている人がいるので、これに応対しないのは人として問題がある。そこで時間稼ぎの必要が出てくるわけだけど、一番簡単なのはおうむ返し。「ホント、いやになっちゃうねえ」「?」「おいどうだヨメサン、オレは生まれ変わったぞ、こうして共感する事こそ今必要とされているのだ。これでいいんだろ?」「え、い、いや、いいんだけど」「まったくいやになっちゃうねえ。ああいやだいやだ」「いいんだけど、何か微妙にむかついてきた」「え?!ほんと?!えーっと、あ、そうだ、オレも何かむかついてきたぞー」と言ってみたらヨメサン爆笑。そうかなるほどこれはうまくいくわい(他所での効果の程は保証しません)。