海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

船山に登る

長崎も終わり、後は来週の学会の準備が終わりさえすれば一息つけるわけで、この週末が極めて重要。なのだけど、朝起きてどうにもやる気が出ない。いわゆる疲労がたまっている状態だな。そこに、今日はウチの子の東京時代のお友達が家族でこちらに観光に来ていて、朝からお友達だけウチを訪ねて来る事になっていて、なんとなく皆浮き足立っているわけだ。という事で、この状態でどうして仕事ができようものか、と私もあっさり白旗。子供につきあって一日ゆっくり過ごす事に。しんどい時は働かない。これ基本ね。まあまだ明日があるから何とかなるわ。

で、子供らの希望に従い、○○公園にみんなで出かける事に。○○公園とはぶーちん1年生のおりに遠足で出かけた、ウチから電車で4駅ほどにある大きな滑り台のあるところで、以前一度ぶーちんが「ボクは道が判る」というので道案内してもらったものの結局迷ってしまって到達できなかったいわく付きのところでもある。つまり今回はリベンジなのだな。前回の轍を踏まぬよう地図を印刷して、ウチの子二人とお友達と三人で相談しながら行く。で、私とヨメサンが後から興味津々ついていくという趣向だ。そしたらさすがは地図と言うべきか文殊の知恵と言うべきか、今回は全く迷わずに○○公園に到着したじゃないか。素晴らしい。で、子供らが遊んでいる間寒空で待つのを嫌った大人二人は近くのユニクロに避難。スキニージーンズなど試着してみて若作りの研究に勤しむのである。自然科学者の端くれなので、いただいたコメントには真摯に対応しますですハイ。細身のズボンが肝だと言う結論に達するものの、そうすると風間杜夫もビックリの私の大きな頭部が隠しようもなく顕になるわけで、あちらを立てばこちらが立たなかったりする事もわかる。

で、帰りも子供らの先導についていくわけだけど、まあこっちは来た道を辿るだけだから簡単だわね。と油断しているうちに駅について、「こっちから来たよ」とのお友達の言葉に従い、二時間ほど前に降り立った側のホームに進む子供たち。私とヨメサンは顔を見合わせて、でもここまで頑張ったんだから最後まで何も言わずついていくべきである、と知らぬ顔。線路の下の連絡通路を歩いて行きと同じホームに着いて、そこで上の子がおかしいな?という素振りを見せはじめる。次の列車の行き先表示を見て首を傾げたり、駅の看板をまじまじと見つめてみたり。そりゃそうだ。論理的に考えたら結論は自明だよ上の子よ。しかし、ぶーちんとお友達が何の疑問も持たずに遊んでいるのに引きずられて、自分まで遊びはじめるじゃないか。あかん!疑問を抑え込んで周囲に同調するような人になっちゃいかん!!とか思っていると、電車がこっちと向こうと両方のホームに入ってくる。で、それを見たぶーちんが「こっちじゃない!」と言い出す。さすが弟気質のぶーちん、気のついた事をそのまま口に出せるんだなあ。良いなあ屈託がないって。で、他の二人はぶーちんの言うことが判断つかず、とりあえずこの電車を見送る事に。っていうか、お友達が判らないのはともかくとして、さっき疑念を持ったはずの上の子もすぐに判断できないってどうよ。で、ぶーちんは「だって、来た時にこっちのホームに降りたんだから、帰りは逆じゃないとダメだよ」って、なんで今ごろになるまで気がつかへんねん!と言う正論を声高に主張する。一方、ぶーちんが偉そうにするのはなんであれ気に入らない上の子が「でも、あっちのホームがウチの方向かわかるのかよ」とか無理筋のイチャモンを付けるわけよ。お前さっき変やって思ってたんちゃうんか!というわけで紛糾して、結局結論に達するまで3分ほどかかるものの、なんとか正しい道に復帰して一本遅れの電車に乗り込む。そこで「おい、上の子、さっきおかしいって思ったはずだろ?どうしてもっと早く主張しなかったんだ?」と聞いてみる。すると上の子「おかしいと思ったから、駅の看板を見て隣の駅名も見て、どっちが家の方向かはわかったんだけど、電車がどっちに進むのなあって思って、もういいやって考えるの止めた」だって。お父さん的には大変がっくし。考えるの投げ出しちゃダメっ!!!