海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ホントの水難

朝一6時半に目が覚めて、ささやかな庭の浸水チェック。ケチって水はけの設備をつけなかったので雨が降る度に水がたまるのだけど、この豪雨で水があふれてカメが脱走したらどうしようとか思うからだな。で、見ると昨夜寝る時よりも水位は低くなっていて一安心。ネットニュースのチェックに入って、渡月橋冠水との事でこれは大変とテレビをつけて後はNHKのニュースにかじりつき。色々調べていると、隣の町がJRより東全面に避難指示が出ていて、ウチの町にも580世帯に出ているとか。ウチの町の場合土砂崩れ警戒のためらしいけど、隣町は洪水警戒のため。ウチは隣町との境から1km強しか離れてないし、なんだか桂川も上流で氾濫してるとかいうし、これは浮き足立つ。するうち雨が止んでくるので、まあウチの町は避難しろとかもないので危険もなかろうし、これは川の状態を見に行かずばなるまい。という事で10時半頃からまずは近くの川に。豪々と濁流が流れているかと思ったらそれほどでもなく拍子抜け。いやもちろん水量は見た事もないレベルだけど、堤防までの高さの半分くらいまでしか来てないじゃないか。こりゃ警戒もしないでいいわね。だけど1kmほど上流まで行くと、河川敷のバーベキュー広場が水に浸かっていた形跡がある。さては水量はとっくにピークを過ぎていたか。確かに最寄りのアメダスだと、0時ごろが降水量が一番多かった様子。で、眺めていると、川の向こう岸で水が堤防上の道路から川に流れ落ち、滝と化しているところがあって、見るといつもはただの斜面である山肌を大量に水が流れ落ちている。で、山奥に向かう道路も通行止めに。うーむと思って方向転換。下りながら見るに、橋脚に車のドアの様なものが引っかかってそこに大量の草が重なっている。で、フッと向こうの堤防の斜面を見ると、ある高さから下に草が全く見られないじゃないか。つまり、そこまで水位が来ていたと言う事で、それって橋脚の水位計を見るに、警戒水位と危険水位の境目のちょっと下。あと1メートル半程も水位が上がれば堤防を越えてあふれ出すようなところだ。何も知らずに寝てたけれど、洪水まで紙一重だったんじゃないかこれ?ちょっと首筋辺りが寒くなる。で、さらに良く見ると、最高水位線は橋脚の上から下に来ると一段下り、また川床に段差があるところでもさらに一段下るのね。よくできている。っていうか、それはつまり橋が水流の抵抗になるわけで、その上流部が水の溢れる危険ポイントになるのね。で、ここで水が出たら地形的にウチの方向に来るよなあ。うーん。そしてさらに下って淀川に出てみる。堤防を上って見たらば、、、向こう岸まで一面の水に圧倒される。淀川って言うと広い広い河川敷があるのだけど、そこが全部水没して堤防のすぐ下まで水が来ている。向こう側もそうだ。こんな光景見た事ない。目を疑い言葉を失うってのはこの事で、こちらはまだ水面から堤防上部まで3mは高さがあって、まだしばらくは大丈夫っぽいけれども、しかし、ここで溢れたり堤防が切れたらエライ事になると思うとさらにゾゾッとする。他にも様子を見に来ている住民が多数いるのだけど、さすが大阪の人でもこの光景ではあんまりふざけた事も言えないのか話す声の調子が違うのね。そんな中、中学生くらいの集団が川の水に膝まで入って遊んでいたりして、ホントに若いってのは愚かなものであるなあ。しかし河川敷には海までずっとゴルフ場とか公園とかあって色々建造物があるはずなんだけど、あれは全部流されちゃってるんだろうか。っていうか、これはしばらく河川敷には降りれなさそうで、去年2/3まで行ったところで滞っている淀川右岸を海まで歩いて行ってみようツアーの続きがいつになるのやら。と言う事で呆然としてウチに帰ってきて、ネットでポツポツ会話しているうちに、どうも左岸であるところの淀川の向こう岸では、水面から堤防までの高さが3mもないらしいという事を聞き、だったら堤防が切れない限りウチのあたりは洪水の心配しなくて言いやんか。えー?でもそんな堤防高が左右で違うなんてあるのかしら?と調べてみたら、確かに1mくらい左岸の方が低いらしい。ついでに調べてみると、ウチの近くの川でも件の橋脚で水位が上がるポイント辺りでは、ウチの側より向こう側の方が堤防が低いっぽい。という事で、いろんな得がたい知識を得た一日であった。

https://twitter.com/cyclosa_sp/status/379447098262814720/photo/1