海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

中に人だっているだろう

まあしかし、今日は多くの日本人が、世俗的な事にほとんど関心がない腕の良い職人さんというものを再認識した日、ということになるんじゃないだろうか。そういう人がビジネスに巻き込まれてしまったゆえの戸惑いというか意識のズレというかが、私には興味深かったのであるよ。そう思うのは、私が皮の事を一ミリも知らないからだろうかしら。ともかく、うかつに売れるもんじゃないな、という教訓を読み取ってしまいました。

しかし、本だとゴーストライターはそれほど問題視されていないように思うのだけれど、そのうちそっちも潰される時代が来るんかねえ。

と言う事でもなんでもないけれども、夜シネコン。「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」。結局科学が最強である、と言う話。こっちの世界が舞台であっちの世界とのギャップに当惑する大男というコミカルさが愉しかった前作を受けて、今作はスケールアップのワナに嵌まるわけ。つまりほとんどの舞台があっちの世界で、ゴテゴテした何かをひたすら見せ続けられても、そりゃあただの他人事です。一方、コミカルさを引き継ごうという意思は完全に空回り。脱げば客は笑うだろう、ってそんな今どき民放の低劣バラエティでもやらない事をハリウッド映画でやってどうするのか。しかも登場人物が何人も退場していくお話の悲劇さとそぐわないわね。今回はソーもひたすらしかめつらだし。という、よくある焦点の定まらない続編でありました。