海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

先見性

朝食会場でN田さん夫妻とお会いして、お互い昨日発表したのでその話とかする。自分的には昨日はイマイチな感触があったのだけど、聞き手側はそうでもなかったらしい。ちょっと気持ちが上向く。あと、N田さんとお話しするといつも、学会の流れから浮き上がりつつある自分の状況を肯定的に捉えられるようになるのでありがたいのだ。さて今日は朝一が総会なのでゆっくり出かけたけれど、よく考えたら様子を覗いておいたほうが良かったかもしれない。ともあれのんびりポスターへ。若いときに同性と接していないと長じて異性と上手くやれなくなるコオロギの話、とか。昼はU丸さんに広島焼きをおごる約束をしていたのでポスター会場で待ち合わせ。K野さんと会って、あなたは人間の可塑性の大きさについての生きた証拠である、と訴える。するうちTさんがU丸さんのところに来て里山でクモ群集を見たいてな話をされる。へー。でお昼に出かけるのだが、ご一緒させてもらったIさんも含め色々盛り上がり、みんなでハナグモをやりましょうと言う事になる。あそこはクモ屋と送粉屋の接点だからねえ。会場に戻り出版社のKさんと合流。懸案の企画がいよいよ実現するのだ。10年越し。原稿をお寄せいただいた著者の皆さんにおかれましてはすっかり諦めておられた事と思いますが、近いうちに原稿の調整やスケジュール等具体的な事について正式な連絡が行きますのでよろしくのほど。で、こういう話ってのは、次年度から巻き込まれるこの学会でのお役目とおおいに重なるので、まあオレ達10年前から布石を打ってたわけよ、とU丸さんと自画自賛。そうやって見ると、じゃあ今また次の布石を打つことが必要なわけで、急にビジョンが開けてくる。少しくらいは社会の役にも立たなきゃね。という事でまたもや盛り上がってポスター発表してたS宮さんと合流。首尾について聞く。昨日の私の発表の時に宣伝しておいたのだけど、その効果もあった模様。そして懇親会。H藤さんとクモの植物資源依存度合いについてお話し。それ調べてみたらー、と盛り上がる。今日だけでこんなに話があるなんて、ついにクモの時代が来たかもしれない。海外から来たゲストにエンターテインメントを提供したいという意図はわかるけれども、大多数の日本人参加者にとって、あの爆音は円滑な会話の邪魔でしかなかったですたい。しかも長いし。耳も痛くなる。そりゃ外面も大事かもしれないけどさ。ということで、来年はああいうのはなしにしてくださいよ、とY本さんにお願い。とはいえ、今回は懇親会の間中話し相手に困る事もなくあっという間に時間が過ぎて、そうだU田さんと話したかった!と思ってたので、会場クローズの案内の出たあと慌ててU田さんを見つけて、認知生態学をもっと盛り上げましょう!!と訴える。来年に向けて、だ。という事で、学会はまだ明日まであるのだけれども、今回は事情により今日で参加は終わりで、21時の新幹線で帰ってくる。広島から最寄り駅まで二時間かからない。近すぎ。