海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

中毒

最初に気がついたのは一昨日の事。Twitterのタイムラインに、当たっただの外れただのが現れはじめたのだな。慌てて学振のページを見ると、内定通知が出たとあるじゃないか。今年はえらい早いなあ。まあしかし、通知が出てからそれが郵送で大学に来て、事務処理が行われてこちらに届くまでには数日かかるわけだから、明日くらいから緊張すれば良いなと思ったのだな。Twitterに書いている人は東の人だからきっと通知が届くのが早いのに違いないわけで。ところがそうこうするうちに、私より西にいる人が当たったのどうのと言い始めた。なに?と言う事は、私にもいつ連絡が来てもおかしくないって事?という事で、一昨日はメールが届くたびにビクンとしては、事務からじゃない事を確認してションボリしていたわけだ。当たる時は連絡が早く、外れた時は遅いと言うのが私の常識だからだな。で。結局一昨日は事務からの連絡はなく、って言うことは外れたのか?イヤイヤこれまでの経験からそんなに事務処理が迅速に進むはずはない、けどでも今年の申請書は我ながら出来が悪かったから落とされても仕方がないのか、あーもうだめオレ、研究費が異常に使いにくい今のところで科研費なかったらもう何もできないし、どうしようオレ今まで頑張ってきたけどいよいよ力尽きるのかしらん、イヤイヤ真の実力は逆境でこそ発揮されるわけだからここで地道に研究して次に備えればいいんだよ、とかまあ眠れぬ夜を過ごしたわけだ。

そして昨日、一縷の望みを繋いでメールを待つもいつまでたっても何も来ず、気がつくと午後遅くになっている。いくら今のところの事務が非効率だからと言って、昨日西の方でわかっていた採否がさすがに今日私のところに届かないほど作業が遅いとは思えないわけで、つまりこれはやっぱり落とされたんだオレもうダメ、とマジに落ち込んでいたという。で、自虐的な気持ちになって、当たった人の自慢のツイートでも読んでやる、と「科研費」とかで検索してみたら、出てくる出てくる悲喜こもごものツイート。で、ふとその中に、e-Radで結果がわかると書いてあるものを見つける。え?と思ってログインして、言われた通りに、交付内定のボタンをクリックしてみると、あれ?オレの申請課題がリストされてるよ?あれ?つまり、それって当たったって事?!

慌てて事務に走っていって、「今、e-Radで見たんですけど、それって当たってるって事ですか!?」と聞くのだけれど、「明日お知らせするのでそれまでお待ちを」としか言ってもらえず埒が明かない。仕方ないので研究室に戻ってもう一度e-Radを見てみるけど、そこに書かれている事を素直に読めば当たっているとしか解釈できない。と言う事で取りあえず踊ってみる。けれど踊るうちに、e-RadでわかるってのはTwitterに書かれていただけだし、ホントかどうかわからない。私の全く予想もしないロジックでもって、全ての申請課題がここにリストされている可能性だってあるじゃないか、と、不安になる。という事で、一緒に申請したS宮さんに喜びのメールを書こうとする気持ちを我慢して我慢してウチに帰る。しかし、やっぱり気になるのでfacebook等にちらっと書き込みしてみたらば、その西のW田さんから、私の解釈で大丈夫と言う意見をいただく。ホントかよー。ホントだったらどうしよう(←いやどうもせんが)、と昨日はうきうき床につくわけ。

で、今日だ。昼には教えてくれると事務は言っていたはずなのに、いつまでたっても連絡がないので、もう我慢できなくなって三時ごろに再び事務に出かけると、やっと「当たってます」と教えてもらえる。ひゃっほう。e-Rad信じて良かったんだね。っていうか、こういうルートで知ることができるようになってたとは知らんかった。当たったかどうかのドキドキハラハラは3年ぶりだけど、3年前からこれってできてたのかしらん?ともかく、このやり方は確からしいので、次からはドキドキしながらメールを待つ、あの精神衛生に悪い経験はしなくて済むわけだ。けど、次は自分でわざわざ見に行く事になるわけで、それで落ちてたらダメージ大きいだろうなあ。

いやしかし、良かった良かった。これでまた後三年首が繋がった感じがする。まあ今回申請書の出来はイマイチだったけれども、ここ5年の研究業績的には私のキャリア上一番充実していたわけだから、そこで計画の不出来を補えたのであろう、と言う事にしておく。ありがたく使わせてもらって、次に繋がるデータをたくさん取りたいところであるなあ。