海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

停滞

ギンメッキのオスが複数のメスと交尾する事がわかったからには、メスが複数のオスと交尾するかが知りたいわけで、今日は既交尾のメスの網にオスを入れてみた。のべ8時間観察。結果、一度だけオスが求愛を始め、メスも応えて、オオこれはやるか!と思ったら、接触するとこまではいったものの交尾完了には至らず。このメスは交尾器が壊れている個体であって、ひょっとしたらオスはメスが既交尾かどうか判断できず、メスは複数回交尾ができる状況であるにも関わらず、不完全な交尾器のせいで失敗したと言う事なのかもしれない。だったら、交尾器の損傷はオスによる去勢の試みの結果である可能性があるわけだ。一方、おそらく交尾器を壊すためにはオスは余分な時間を使わなきゃならないだろうわけで、そうすると共食いされるリスクが上がりそうな気がする。あー、と言う事は共食いは去勢防止の試みとして理解できるのかも。オスとしては共食いのリスクと去勢のメリットを秤にかけた、場合によっては去勢を諦めるということがありそうだからだ。こう考えれば、完成した交尾の後でも壊れてない交尾器が見られるケースが上手く説明できそうだ。って、こんなに上手く話が進むデータが取れればいいんだけど。いや、実際今日は一日観察したにも関わらず一度も交尾が見られなかったわけで、達成感がないのだよね。