「捏造の科学者 STAP細胞事件」を読んだ。もう一年経つのかと思うと遠い過去のようであるが、この本を読んで、去年前半の、あの目眩く展開するニュースを興奮して追っかけていた日々のことが思い出された。いや、不謹慎ながら、自分がある種の娯楽として情報を漁っていた面があることは否定できない。どういう娯楽かというと、まあ、時代の寵児とされているものが偽物だったことに喜びを感じていたわけで、やっかみの心がその底にあった事が今ではわかる。鳴かず飛ばずなのはホントは自分のせいだが、そうそう世の中にうまい話がないからである、と思いたい自分もいて、そういう意味ではSTAPが捏造であるというのは、その信憑を高めてくれるわけで、私にとって気持ちが良かった、というそういうメカニズムであろう。
- 作者: 須田桃子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/01/07
- メディア: 単行本
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ヨメサンぶーちんの体調も戻り、みんな健康になった。素晴らしい。